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北海道とアジア諸国を結ぶ格安航空会社(LCC)の就航が拡大!2017.09.07(木)

北海道とアジア諸国を結ぶ格安航空会社(LCC)の就航が拡大しています。シンガポール航空系のLCCスクートが新千歳からシンガポールへの直行便を就航する他、台湾のLCCタイガーエアが帯広空港と台北のチャーター便を就航させることを明らかにしています。

近年では、訪日外国人観光客数の拡大により日本への航空便の需要が高まることが予測される中で、新千歳空港の発着枠の拡大など今後も北海道と海外を結ぶ航空便の就航が増えていくことが予想されます。

スクートが新千歳空港とシンガポール間の直行便を冬季限定で就航へ!

シンガポールの航空会社「シンガポール航空」系列のLCCであるスクートは、新千歳空港とシンガポールの直行便を冬季限定で就航させることを明らかにしています。新千歳とシンガポールが直接結ばれることで、従来の台北経由であれば片道10時間程度の時間を要していたましたが、これが3時間短縮し7時間程度で結ばれることになります。

運行期間は2017年11月3日から2018年2月11日までで、就航当初は金曜日のみの週1往復の運行で始め、12月3日以降は金曜日に加え日曜日にも運行することで週2往復での運行を予定しています。航空運賃は普通席であるエコノミークラスであれば最安で片道9900円からと手頃な運賃で搭乗できます。

現在スクートは、2017年5月23日付けの記事で記載していますが、既に新千歳空港とシンガポール間を台北経由で就航しています。2017年9月2日付けの日本経済新聞電子版の記事によると同区間の平均搭乗率は約86%としています。直行便の定期運行については、今後利用状況など総合的に判断して検討していきたいとしています。

台湾のLCCタイガーエアが帯広と台北間のチャーター便を就航


格安航空会社ピーチの飛行機(筆者撮影:大阪府泉佐野市)

台湾のLCCであるタイガーエアは、帯広空港と台北の桃園国際空港を結ぶチャーター便を就航させることを明らかにしています。

訪日外国人観光客が北海道に足を運ぶ機会も増えていますが、札幌市周辺に集中してしまい、道東に足を踏み入れる観光客が少ないという課題がありました。そのため、多くの外国人観光客が道東に足を運んでもらえるよう、帯広と釧路、網走の3市が台湾に観光PRを行い、今回のチャーター便就航が決定しました。

同チャーター便は、2017年10月3日から28日の就航で火曜日と土曜日にそれぞれ1往復運行します。

アジア諸国からの北海道観光需要の高まりを期待

アジア諸国のLCCが、北海道への就航を拡大することで、今後高まることが予想される北海道観光の需要を大きく取り込むことに期待できるといえます。東南アジア諸国では1年中高温多湿気候であることから、北海道は人気の観光地となっています。さらに、今後は生産年齢人口の増加や所得の増加などが北海道観光の需要を後押しすると考えられます。

また、日本政府は2020年までに訪日外国人数4000万人を目標に掲げていることから、積極的に外国人を呼び込むことに加え、道内でも新千歳空港の発着枠の拡大など、拡大する需要への対応も進んでいます。

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