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格安航空会社(LCC)ピーチが新千歳から台北と福岡、仙台の3路線を9月に開設!2017.05.23(火)

格安航空会社(LCC)のピーチ・アビエーションが新千歳空港を発着する路線を新規に開設することを明らかにしています。今回開設予定となっている路線は台湾の台北と福岡、仙台の3路線で、2017年9月より就航する方針です。

同社は既に、新千歳空港から大阪(関西)と東京(成田)路線を運行していますが、2018年にも新千歳空港を国内の4箇所目の拠点として路線拡大を急ぎます。

台北、福岡、仙台を新規就航!台北線は8080円から4万480円

ピーチが新千歳空港から新たに就航する路線は台北(桃園国際空港)と福岡、仙台の3路線で、いずれの路線も2017年9月24日より就航を開始する予定です。台北線は同社が新千歳空港から運行する初の国際線となります。

台北線は1日1往復で片道あたり8080円から4万480円で利用できます。台湾のナショナルキャリアである中華航空の新千歳から台北間の往復運賃が割引後の最安値で3万4490円からであることを考慮すると、ピーチの台北線で最安値で予約できれば往復半額程度の料金で台湾旅行を楽しむことができます。

福岡線は1日1往復で片道あたり5690円から3万1990円で、仙台線は1日2往復で片道あたり4290円から2万3190円の設定となっています。

新千歳空港の発着枠拡大など道内路線への参入も視野に


新千歳空港国内線出発ロビー(北海道千歳市:筆者撮影)

2016年5月12日の「新千歳空港が発着枠拡大。インバウンド増加を期待!」で記載しましたが、新千歳空港は2017年3月より日中の発着枠を1時間あたり32回から42回へと大幅に拡大されることになりました。

日本政府は2020年までに訪日外国人数4000万人を目標に掲げていることや北海道を観光先進国にする政策など、交通拠点として供給体制の強化に乗り出しています。

同社では、今回記載した道外への路線就航の拡大に加え、道内への路線開設も検討をしています。道内外をLCCで結ぶことができれば、国内外からの来道客の増加に加え、札幌圏に集中していた観光客を他の地域への分散にも期待でき、道内地域全体の活性化につながることも考えられます。

ピーチ以外のLCCも新千歳空港への国際線就航を増やす

ピーチは、新千歳空港から発着する初の国際線を運行することを明らかにしましたが、他のLCCにおいても新千歳空港へ就航する国際線を拡大させています。

2016年10月5日の記事「格安航空会社(LCC)就航が増える新千歳空港の現状とは?」で記載していますが、韓国系の「ジンエアー」と「ティーウェイ航空」、「チェジュ航空」の3社が新千歳からソウルを、「エアプサン」が新千歳から釜山を運行しています。

さらに、LCCの火付け役として注目されている「エアアジアX」がクアラルンプル、シンガポール航空系のLCC「スクート」が台北経由でシンガポールを運行しています。スクートは、新千歳からシンガポールまでの直行便の就航も検討をしているとのことです。

東南アジアや台湾では北海道は人気が高い観光地となっています。中間所得層の拡大、生産年齢人口の増加などで今後も同地域より北海道に訪れる数は増えることも十分に予想できることから、LCCの新規就航が増えることに加え、LCC同士の競合が激化することも考えられます。また、道内においても宿泊施設の整備や交通インフラの整備が急務となりそうです。

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