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格安航空会社(LCC)バニラ・エアが函館に来年就航!2016.11.25(金)

ANAホールディングス傘下の格安航空会社(LCC)である「バニラ・エア」は22日に、来年を目処に函館空港に就航することを明らかにしました。

2015年3月に開業した北海道新幹線など、函館観光の注目が高まっている中、LCCを就航させることで観光需要のテコ入れを図り、更なる経済効果を生むことに期待できそうです。

函館~成田・関空の2路線を展開予定で最低5000円台から利用可能!

バニラ・エアは、函館~東京(成田)と大阪(関西)の2路線を展開していく方針です。成田線は2017年2月19日より、関空線は2017年3月18日より就航する予定で、就航当初は1日1往復します。

片道運賃は、最低料金として成田線が4990円、関空線が5890円の設定で、シーズンなどによって価格は上下しますが、大手航空会社の割引運賃の50%以下の価格で利用できることになります。

LCCは、2016年10月5日付の「格安航空会社(LCC)就航が増える新千歳空港の現状とは?」で記載しましたが、機内サービスや手荷物の預入等を別費用にすることで無駄を削減し、シートピッチを狭くすることで多くの乗客を搭乗できることやインターネットでの予約に特化することで、大幅なコスト削減を実現しました。

函館では初のLCC就航!

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道内に就航しているLCCは、新千歳空港にバニラ・エアとピーチ・アビエーション、ジェットスター・ジャパン、スプリングジャパンが就航していますが、新千歳空港以外の空港への就航はもちろん、函館空港への就航は初となります。

新千歳空港は首都圏を始め、本土を結ぶ主要な空港となっていますが、今回バニラ・エアが函館に就航した理由としては、同社の五島勝也社長によると、「函館市の観光地としての魅力が高まっている」としており、北海道新幹線が開業したことで、本土との交通アクセスが向上したことなど、函館市の観光の魅力が高まっているといえます。

2016年8月9日付の記事で記載した「キラリス函館」が部分開業するなど、北海道新幹線の開業を機に新たな商業スポットが誕生するなど、話題のスポットも多く誕生しています。

成田と関空で海外路線との乗り換えなど国外からの観光需要にも期待

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バニラ・エアが、成田線と関空線を就航することで、首都圏と関西圏の観光客などを函館に呼び込む事に加え、国外との多くの路線が就航している成田と関空の利点を活かし、乗り継ぎなどを利用することで、海外から函館へのアクセスも向上すると言えます。

函館への空路でのアクセスは、首都圏であれば羽田空港、関西圏であれば伊丹空港を利用することになり、海外からの函館へのアクセスは、必然的に陸路を経由する必要があったことなどから、利便性は良いとはいえない状況でした。

そのため、成田と関空などで乗り継ぎなどでアクセスの向上を国外へ広くアピールすることで、国内の観光需要だけではなく、海外からの観光需要に応えることもできそうです。

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