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格安航空会社(LCC)就航が増える新千歳空港の現状とは?2016.10.05(水)

新千歳空港を離発着する格安航空会社(LCC)の就航が増えています。2017年3月より発着枠の拡大に加え、今後もさらなる訪日外国人の数が増えることから、新たな航空会社の乗り入れなどに期待できます。今回は、新千歳空港の格安航空会社(LCC)の就航状況を紹介します。

格安航空会社(LCC)とは?

格安航空会社(LCC)は、Low Cost Carrierの略で、低コストで乗客を載せて運ぶ航空会社の事です。

実は、格安航空会社(LCC)の明確な定義は行われていないのですが、1回あたりの運賃が低価格であることに加え、機内サービスや受託手荷物など付帯的なサービスはオプションとして別途費用が発生する点、シートピッチを狭くし座席密度を高めることで、通常の20%以上の乗客を運ぶ点、窓口ではなくインターネットで予約を受け付けることで人件費や運用に係るコストを抑えている点などが特徴として上げられます。

日本国内で現在就航している国内の格安航空会社(LCC)は、ANAホールディングスが出資している「ピーチ・アビエーション(大阪府泉佐野市)」、ANAホールディングス系列の「バニラ・エア(千葉県成田市)」、日本航空が出資しているカンタス航空系列の「ジェットスター・ジャパン(千葉県成田市)」、中国の春秋航空日本法人「スプリングジャパン(千葉県成田市)」の4社です。

北海道の空の玄関口「新千歳空港」はLCCの本土から発着も多い

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新千歳空港の出発ロビー(北海道千歳市:筆者撮影)

新千歳空港は、北海道の空の玄関口としての役割が高く、国内本土からの飛行機が多く離発着しています。国内線は、新千歳から東京(羽田・成田)、名古屋(中部)、大阪(関西・神戸)、福岡など国内の主要都市を結ぶ路線の他、仙台や信州松本など地方都市を結ぶ路線も充実しています。

特に、東京路線はANAや日本航空など代表的な航空会社に加え、格安航空会社(LCC)のピーチ・アビエーション、ジェットスター・ジャパン、バニラ・エア、スプリングジャパンの4社が新千歳と東京(成田)間を運行しており、ドル箱路線であるゆえ競合が激しい状況です。

韓国・中国路線以外にも東南アジア路線も充実

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エアアジアXの機体(マレーシア・クアラルンプル:筆者撮影)

新千歳空港を離発着する格安航空会社(LCC)は、ジンエアー(新千歳~ソウル)やティーウェイ航空(新千歳~ソウル)、エアプサン(新千歳~釜山)、チェジュ航空(新千歳~ソウル)など韓国勢の格安航空会社(LCC)を中心に新千歳空港に就航している他、シンガポール航空系列のスクートやマレーシアのエアアジアXなど、東南アジアからの就航も増えています。

エアアジアXは、格安航空会社(LCC)の火付け役として、ブランディング力を強みに世界への格安航空会社(LCC)の普及を後押ししました。

以前までは、韓国や中国、台湾など東アジア地域からの観光需要が高い状況でしたが、東南アジア地域からの需要が増えています。日本経済新聞北海道地域版の報道によると、スクートでは、新千歳から台北経由でシンガポールを結んでいる既存の路線に加え、新千歳とシンガポールを直行で結ぶ新規路線の開設を検討しているとのことです。

新千歳空港からシンガポールまで直行で結ばれると所要時間は10時間となります。東南アジア地域からの平均搭乗率80%を超える予約が入っている状況となっています。

2016年5月12日の記事で記載しましたが、2017年3月より新千歳空港の日中の発着枠が増えることや、訪日外国人数を2020年に4000万人呼び込むための政府の取り組みが寄与して、今後も格安航空会社(LCC)の新規就航が増えていくことに期待できそうです。

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