3月26日に北海道新幹線が開業したこともあり、春の大型連休の旅行先として北海道の人気が急速に高まっています。
新幹線開業日はまだ肌寒い中にもかかわらず、国内外から多くの旅行客が北海道に訪れました。気温も高まって良い旅行日和となる春の大型連休には、更に多くの旅行客を迎えることになりそうです。
国内旅行先では北海道が一番人気
一般社団法人日本旅行業協会が3月29日に公表したゴールデンウィーク旅行動向調査において、北海道が旅行人気ランキングの1位を獲得しました。
2015年12月16日に記載した「北海道にはリピーター観光客が多い理由」で紹介したとおり、本州からのアクセスの良さや広大な土地でゆったりと旅行が楽しめることが人気が高い理由となっているようです。
昨年は4位という結果に終わっていましたが、今年は北海道新幹線開業によって大幅に人気を高めることに成功した形です。各旅行会社でも北海道新幹線にちなんだ旅行商品を数多く企画していますので、ゴールデンウィークには旅行客が押し寄せてきそうです。
ゴールデンウィークは函館公園の桜が見頃!
桜と青空(出典:ぱくたそ)
北海道新幹線開業で最も観光需要の伸びが期待される函館エリアですが、ゴールデンウィークはちょうど桜の開花時期とも重なります。
函館公園ではライトアップされた夜桜見物もできますので、昼間だけではなく、夜にかけても市内を周遊する旅行客の姿を多く見かけることになりそうです。また、北斗市でも国指定の史跡である戸切地陣屋跡に続く800mの桜並木が観光名所のひとつになっており、5月上旬の桜の開花にあわせて北斗陣屋桜まつりを開催しているところです。
桜前線が日本列島を北上するのにあわせて、花見を楽しむ旅行客が北海道に訪れることが期待できます。
定山渓温泉開湯150年のメモリアルイヤーで記念イベント開催!
温泉でリフレッシュする女性(出典:ぱくたそ)
新幹線開業に沸く2016年の北海道旅行市場ですが、今年は定山渓温泉開湯150年と道内温泉街のメモリアルイヤーにもなっています。
札幌市南区の定山渓温泉は1866年に僧侶の美泉定山が源泉を発見したのが始まりと伝えられており、「札幌の奥座敷」として古くから親しまれています。
近年では外国人も多く訪れており、インバウンド需要獲得に一役買っています。開湯150年にちなんで日帰り入浴券を150円で販売するなど、各種記念イベントを開催しています。
洞爺湖温泉開湯100周年イベントも開催!
定山渓温泉開湯150年に続いて、洞爺湖温泉も開湯100周年を迎えることから、北海道新幹線開業と同時にメモリアルイヤーの年となります。
洞爺湖町にある洞爺湖温泉は、1910年の有珠山噴火で誕生、1917年に湖岸で源泉を発見されたことを受けて竜湖館を開業したのが温泉街としての始まりと言われています。
洞爺湖温泉街では開湯100年を迎えるにあたって、「100年感謝祭」の開催を7月に予定しています。北海道新幹線開業から、メモリアルイヤーを迎える温泉街の催事と、旅行客を呼び込む仕掛けが切れ目なく続いていきそうです。