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映画産業復活の鍵は北海道に隠されている理由2016.04.05(火)

国内有数の映画祭にまで成長したゆうばり国際ファンタスティック映画祭をはじめ、札幌国際短編映画祭、新千歳空港国際アニメーション映画祭など、道内では多数の映画祭が開催されています。
 
また、北海道庁においても経済部観光局に北海道ロケーション連絡室を設置し、映画やテレビドラマのロケ撮影支援を実施するなど、北海道経済を語る上で映画産業を外すことはできません。
 
今後の映画界を支える新しい才能が次々と生まれる北海道にこそ、映画産業復活の鍵は隠されていると言えそうです。

北海道で開催される映画祭は若手の登竜門

今では有名な映像作家もそのルーツをたどると、北海道で開催されている映画祭に行き着くことが多いです。
 
例えば、ギャグ漫画の実写化で定評のある山口雄大監督は、「地獄甲子園」が「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」のヤングコンペ部門でグランプリを獲得し、脚光を浴びました。
 
「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」は、国際的にも注目されている小林政広監督のデビュー作品である「CLOSING TIME」をグランプリに選出するなど、新進気鋭の映像作家を見つけ出す役割を果たしているとも言えます。
 
また、2006年から開催されている「札幌国際短編映画祭」は、日本初の本格的なショートフィルム(短編映画)の映画祭であると同時に国内では唯一のショートフィルムマーケットとしても機能しており、日本のみならず世界中から作品が集まっています。

クラウドファンディングによる映画製作も盛んに!

actnow
クラウドファンディング「ACT NOW」(筆者撮影)
 
映画制作の上で課題のひとつとなる資金についても、クラウドファンディングで広く資金を調達する手法が根付きつつあります。
 
インディペンデント映画(独立系映画)の制作を目指す映像グループ「ProjectRareEarthElements」では、ACT NOW」のクラウドファンディングによって制作資金の一部を調達し、「えんえん」の制作に挑戦しています。
 
また、十勝出身者と十勝サポーターによって構成される「ワイガヤ十勝」というグループでは、映像とストーリーで十勝の魅力を紹介していくことを目的に十勝を舞台にした短編映画「My little guidebook」を制作し、2015年に公開しました。この作品の制作資金もクラウドファンディングを通じて資金調達されました。
 
台湾の旅行会社で働く新人女性社員が十勝を訪れ、台湾では知られていない新たな観光資源を開発する物語であり、Youtubeの公開後には台湾のテレビニュースにも取り上げられるなど、大きな広がりを見せています。
 
現在、続編の制作にも着手しており、今後の公開に期待すると同時に、映画人を育て、そして映画によって地域が活性化される好循環が北海道から生まれつつあります。

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