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北海道新幹線の効果を二次交通で北海道全域に広げるには?2016.04.14(木)

2016年3月26日に北海道新幹線が開業して、本州と北海道へのアクセスが飛躍的に改善しましたが、北海道全体の経済を盛り上げていくためには、道南エリアから他エリアへの移動を支える二次交通の充実化が必須となります。北海道庁はもちろんのこと道内交通各社でも二次交通充実化の動きが進んでいます。

北海道新幹線二次交通ポータルサイトを開設

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北海道庁が開設した「北海道新幹線二次交通ポータルサイト」(筆者撮影)
 
北海道庁は、2016年3月9日に「北海道新幹線二次交通ポータルサイト」を開設しました。
 
北海道新幹線が停車する木古内駅、新函館北斗駅から道内各地への交通アクセスの状況を一覧にして紹介し、道南エリアから道内全域への観光需要の流入を促しています。また、新幹線開業効果を道内全域に波及させていくために、北海道庁が中心になって、都市間バスや航空路線の需要動向の調査の他、レンタカーによる周遊観光の促進を図る取組も進められています。
 
官民一体となった取組のひとつとして、NEXCO東日本北海道支社では、北海道内の高速道路が4~6日間定額で乗り放題となる「北海道フリー観光パス」を5月31日までの期間限定で販売しています。

第三セクター「道南いさりび鉄道」も好調

北海道新幹線の開業に伴って、並行在来線であったJR江差線の路線は第三セクターの「道南いさりび鉄道株式会社」が継承し、運行を継続することになりました。
 
道南いさりび鉄道では、JR北海道から譲り受けたディーゼル車両「キハ40系」を観光列車「ながまれ号」として改装し、車内で観光情報の発信も行っています。5月28日からは、日本旅行とタイアップして、車内で地元の食材を使った料理や銘酒も楽しめる「ながまれ海峡号」の運行も予定しています。
 
2016年3月18日から「ながまれ海峡号」のチケット販売を開始しましたが、既に多くの予約が集まっています。海岸線をなぞるように走る道南いさりび鉄道は車窓からの景観も抜群であり、道南の新しい観光資源のひとつにまで成長する可能性を秘めています。
 

航空便にも新幹線開業効果

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新千歳空港で搭乗待ちしているJAL EXPRESSの飛行機(北海道千歳市:筆者撮影)
 
北海道新幹線開業効果は航空会社にも波及しています。日本航空株式会社(JAL)では、JR東日本とタイアップして、片道新幹線・片道航空機利用の商品を旅行会社を通じて販売しています。
 
旅客輸送では競合となる両社ですが、北海道観光需要を掘り起こしていくために手を組んだ形です。また、北海道エアシステム(HAC)でも、7月中下旬にかけて、函館―旭川間でチャーター便を1日1往復させる計画を立てています。北海道新幹線で函館を訪れた観光客を更に他地域へと運んでいくことが期待されています。
 

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