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北海道がGoogle Mapを活用したMaaSの実証実験を函館市で開始!2020.01.29(水)

https://cstm.dohna.jp/

北海道は、2020年1月30日より、Googleの地図サービスである「Google Map」を活用した交通プラットフォーム「MaaS」の実証実験を始めることを明らかにしています。

今回、函館市を中心に道南地域の交通事業者11社と提携して「DohNa!!(ドーナ)」という名称で実証実験を行います。

函館市を中心にGoogle Mapを活用したDohNa!!を開始

北海道は、Googleの地図サービスである「Google Map」を活用して、次世代の交通プラットフォーム「MaaS(マース)」の実証実験を行います。

サービス名として「DohNa!!(ドーナ)」という名称で展開し、2020年1月30日から2020年2月29日までの期間実施します。その間、課題などを抽出し、3月以降の継続展開を検討するとしています。

今回の実証実験では、JR北海道の他、第三セクター鉄道の道南いさりび鉄道、函館市企業交通部(函館市電)、函館バス、函館タクシー、大沼交通、北海道観光バス、ハートランドフェリー、津軽海峡フェリー、青函フェリーの交通事業者11社で展開します。

次世代交通プラットフォーム「MaaS」で移動の定義が変わる

今回、道が実証実験を行う「MaaS(マース)」とは、Mobility as a Serviceの略で、これまで交通事業者が提供していた交通事業をIT技術を活用してプラットフォームとして提供することで、これまでの移動の定義を変えていくものです。

2020年1月21日の札幌モーターショー2020や2019年10月8日に紹介したように自動車においてもコンピュータ制御による自動運転といった技術革新が期待されています。自動運転が実現することで、これまで決められていた経路や時刻だけではなく需要に応じた経路策定や運行間隔など柔軟な交通事業が展開できるようになります。

そのため、複数の交通事業者のサービスを1つのプラットフォーム上で提供することで、利用者は利用したい時にスマホの専用アプリなどを通じて、行き先を検索することで、それらのデータをプラットフォーム上で集約し、利用者に最適な交通手段や経路の提案を行い、配車および予約、支払いなど全ての手続きを行えるようにすることで、これまで以上に快適で迅速な移動環境の構築が期待されています。

Google Map上で経路と運賃検索し定額企画乗車券の購入も可能

実証実験を行うDohNa!!では、今回参加する11の交通事業者が標準情報フォーマットとして運行データなどをGoogle Map上に公開することで、利用者はGoogle Map上で行き先を検索することで、地図上に経路を提案するとともに、運賃を調べることができます。

また、必要に応じてフリー乗車券といった定額企画乗車券の購入も可能となっており、手持ちのクレジットカードを利用して購入することができます。

これまで、交通機関を利用する場合は、経路検索サービスで経路や時刻を調べることは可能でしたが、個別に交通事業者と乗車券の購入や予約などの作業が必要なのが現状でした。今後は、今回の実証実験のように、1つのプラットフォーム上で交通に関するあらゆる手続きが完結でき、地元の方に加え、観光客でも快適な移動サービスが提供できるのか注目したいところです。

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