カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)の傘下である「北海道ツタヤ」は、札幌市清田区にカフェや雑貨店などを併設した新型店舗をオープンすることを明らかにしました。
札幌市清田区に「ツタヤ美しが丘」としてオープン
今回、北海道ツタヤが展開する新型店舗は、日光堂升井商店(網走市)が北海道ツタヤとフランチャイズ契約を結んだ上で、ツタヤ店舗として展開します。
新型店舗は、札幌市清田区の新興住宅街である「美しが丘」に展開し、「ツタヤ美しが丘」として18日にオープンします。
ツタヤ美しが丘店は、延床面積が約3200平方メートルで、従来の書籍やCD・DVD販売やレンタルの他、カフェや雑貨店などを併設します。店内は木目を貴重とし、大変ゆったりと買い物を楽しめる他、お気に入りの本を読みながらカフェでコーヒーを味わうなど、自分だけの時間を楽しめる雰囲気を演出しています。
「Cafe MORIHIKO」や「アットコスメ」などを併設
ツタヤとコラボレーションをして展開する店舗としては、古民家を活用したカフェで知名度が高まっているアトリエ・モリヒコ(札幌市)のカフェ「Cafe MORIHIKO」を誘致しました。「Cafe MORIHIKO」は座席数80席以上のスペースを設け、店内の約15万冊以上の本や雑誌と一緒に、自家焙煎コーヒーを楽しむことができます。
また、化粧品口コミサイトで有名な「アットコスメ」の実店舗も合わせて展開します。アットコスメの実店舗は道内初出店となり、新興住宅街という土地柄、子育て世代である20~30台の女性の来店が多く予想されることから、テスターやスタッフによるカウンセリングの他、書籍の情報とコラボレーションした商品提案など、体験型の店舗を展開していく方針です。
その他の店舗としては、札幌で人気が高い、自家製天然酵母パンを店内で焼き上げ販売する「felieeds(フィリーズ)」や道内の契約牧場から直送した新鮮な牛乳を使用して作ったジェラート専門店である「円山ジェラート」、フリービットとカルチュア・コンビニエンス・クラブが提携して提供しているMVNO携帯電話サービスである「TONEモバイル」が出店します。
新興住宅街に体験型店舗を展開で固定客をつかむ
札幌市清田区は、札幌市のベッドタウンとして新興住宅が立ち並んでいます。そのため、生産年齢人口も多いことから購買力が望めますが、大きな買い物は札幌市内に向かう方も多く、近隣の店舗では買い物にかける時間と費用がわずかであるのも課題でした。
そこで、購買だけに注力するのではなく、コーヒーを片手に書籍をゆったりと読むといった体験型の店舗を展開することで、散歩の合間に気軽に自分だけの時間を確保できるよう、単純にものを売るだけでにとどまらず、店舗に来ることで日常とは異なる体験が気軽にできることで差別化を行い、近隣からの固定客をつかむ狙いがありそうです。