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2020年東京五輪のマラソン競技が札幌での開催が決定へ!2019.11.06(水)

2020年夏季に開催が予定されている東京五輪のマラソン競技の開催地が従来の東京から札幌へ移転することが決まりました。当初、開催地である東京都の小池百合子都知事は反対の立場を表明していましたが、国際オリンピック委員会によって正式に札幌への開催地移転が認められました。

2020年夏季東京五輪のマラソン競技の開催地が札幌に!

2020年夏季に開催を予定していた東京五輪において、路上で競技を行う、マラソン競技が当初の東京から札幌に移転することになりました。

今回の開催地移転の背景としてては、後述していますが、夏季の猛暑によって選手の健康管理や実力に影響を及ぼすという懸念から開催地を移転するという案が出されたのがきっかけであります。

国際オリンピック委員会のバッハ会長は、2019年10月17日に、正式に札幌市に開催地を移転することを発表し、正式に開催地移転が認められることになりました。

これを受けて、東京都の小池百合子都知事が反対の表明をしていましたが、議論を長引かせることになり、今後の大会運営に支障が出ることも踏まえ、移転を認めるとしています。

五輪の競技は、開催地と周辺の地域で開催することが主でありましたが、開催地から離れた場所で競技が開催されることは国内では初めての試みとなります。

開催地移転の経緯は夏季の猛暑

今回、マラソン競技の開催地が札幌に移転した経緯としては、夏季における東京都の猛暑によるもので、猛暑によって選手の実力が出しづらく成ることだけではなく、健康問題などに直結するなどの理由があります。

東京都は、マラソン競技のコースを東京都の名所をめぐるコースで決定し、国際陸上競技連盟も正式に承認していました。

その後、2019年9月15日に、実際五輪大会で競技することを想定して、試験を行った結果、カタール・ドーバの陸上世界選手権女子マラソンにおいて、選手の4割が、暑さのため途中棄権をおこない、東京での開催が難しいのではないかという議論が出されました。

東京は都市化によって、アスファルトによる舗装やコンクリートづくりの建物が増えてことで、暑さを吸収する緑地などが減っていることから、夏季の気温上昇が激しく、ヒートアイランド現象による問題が出ています。


気象庁のデータを元に筆者作成

気象庁が算出した1875年から2019年までの東京都の8月の平均気温を見てみると、26度前後から28度前後まで上昇していることがわかります。一方で、札幌の8月度における平均気温は、東京都より4度から6度程度低く、2019年においても22.5度と陸上選手が競技を行うには快適な気候となっています。

マラソン札幌開催のコースは北海道マラソンをベースに

今回のマラソン競技が札幌への開催地移転を受けて、札幌においても東京五輪開催による交通規制や警備など様々な点において人員確保と道民の協力が必要になってきます。

現在札幌市では、例年8月に開催されている北海道マラソンをベースとしたコースを検討しており、大通り公園をスタート・ゴール地点として検討を進めています。

また、宿泊施設の確保も急務となりそうで、付近の宿泊施設においても、選手の宿泊として活用すべく、一般予約の制限なども行うものと思われます。

札幌開催を受けて人員などの準備には課題があるものの、道経済にとっては東京五輪の開催によってプラス効果がでるのも期待できると言えそうです。

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