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2019年9月度の北海道内の百貨店の売上高は32%増加!消費税率引き上げ前の駆け込み需要増える2019.10.29(火)

2019年9月度における北海道内の百貨店の売上高が明らかになりました。2019年10月より消費税率が10%に引き上げられるのに伴い、駆け込み需要が増えたことで前年と比べて32%増加したと明らかにしています。特に高額商品などの売れ行きが高い傾向が見られたとしています。

消費税率引き上げに伴う需要増加で32%増加

2019年9月度の道内百貨店の売上高は前年同月に比べ32%増加したとしています。売上にして149億6400万円となり、2019年10月からの消費税率の引き上げに伴い、高額商品を中心に消費税率が引き上げられる前に購入したいという需要を大きく取り込んだ形となりました。

昨年は2018年10月23日に紹介したとおり、北海道胆振東部地震の影響で道内全土が一斉に停電となったほか、安全確認等で店舗の休業が発生したこと、これまで、売上の牽引役であった訪日外国人観光客の訪問がキャンセルなどで一時的に減ったことなどから、売上が減少し、2017年度に比べ10.8%減少となっていました。

大丸札幌店は34.7%増加し、売上高は57億3800万円

JR札幌駅に直結している大丸札幌店の2019年9月度の売上高は、2018年9月に比べて34.7%増加し、売上高57億3800万円になったとしています。

消費税率の引き上げに伴う、需要増加に伴い、特に9月末の4日間に大きく売上が集中したとしています。同社では冬物の高額なコートを先駆けて販売を開始するなど駆け込み需要を取り込む施策を実施したことも大きく寄与したものと思われます。

また、これまで訪日外国人観光客が多い化粧品売場についても、駆け込み需要で日本人の来店も目立ち、まとめ買いする方も多かったとしています。

訪日外国人観光客については、地震の影響で一時的に減少しましたが、客足も回復したことで化粧品などの免税品の売上も回復基調となったとしています。

札幌丸井三越は32.3%増加、売上高は59億5300万円

札幌丸井三越の2019年9月度の売上高は、2018年9月度に比べ32.3%増加したとしています。売上高は59億5300万円となり、これまで道内百貨店でトップの座を誇っていた大丸札幌店を上回る売上高を記録しています。

特に女性向けの化粧品や宝飾品などが好調としており、化粧品については前年同期比2倍の売上を記録したとしています。

東急百貨店札幌点は34.9%増加、売上高は21億1700万円

東急百貨店札幌店は、2018年9月度に比べ売上高が34.9%増加したとしています。売上高は21億1700万円でとなったとしています。

同社によると、9月下旬ごろから秋物や冬物の衣料品の売れ行きが大きく増えたとしており、増税前の駆け込みに加え、9月末に気温が下がったことも売上増に寄与したのではないかと分析しています。

9月中旬より駆け込み需要を見越して、食料品や家庭用品、消耗品のセールを実施したほか、時計や貴金属の取り扱いを増やすほか、冬物のコートを先駆けて販売しました。さらに、紳士服売り場についても9月19日に改装開業を行い、オープン記念やお買い得品などを揃えており、増税後の落ち込みを抑える狙いもありそうです。

地方百貨店の売上も伸びる

函館や帯広など地方百貨店の売上も大きく伸びています。函館の丸井今井函館店は昨年に比べ18%売上が増加し、金額として6億6500万円になったとしています。帯広市の藤丸百貨店は昨年に比べ9.5%増加し、売上高は4億9100万円になったとしています。

特に、家具や寝具などの売れ行きの増加が目立ったとしており、藤丸百貨店においては家具が昨年の9倍、寝具が2倍となったとしています。

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