11月18日、札幌証券取引所に単独上場する3月決算企業12社の第2四半期決算発表が出揃いました。12社の売上高の合計は約2,554億円と前期比+7.2%、経常利益は前期比6倍の約48億円、純利益については前期比51倍の約31億円となりました。特にヘルスケア分野が好調で、更なる成長が望まれるだけとあり北海道経済に明るい兆しが見えつつあります。
健康コーポレーションが過去最高の営業利益を記録
美容・健康関連事業、アパレル事業を展開する健康コーポレーション株式会社(証券コード2928)は、美容・健康事業、特にトレーニングジム事業が好調であり、大幅な増収・増益となりました。
第2四半期は、売上高約258億円(前期比+40%)、営業利益は過去最高の15億円を計上しています。トレーニングジム事業を運営する子会社RIZAPは、医療連携サービス、法人向けサービスを開始し、8月・9月は2ヶ月連続で過去最高の月間売上高となりました。
また、同社は11月16日にソフトバンクとヘルスケア・ICT領域における協業体制構築を発表しました。ヘルスケア分野の同社のノウハウとソフトバンクのIT・通信技術を組み合わせ、遠隔地でもRIZAPのサービスを受けられるようにすることを明らかにしています。
ほくやく・竹山ホールディングスC型肝炎治療薬が売上を牽引
医薬品・医療機器の販売、介護事業を手がける株式会社ほくやく・竹山ホールディングス(証券コード3055)は、C型肝炎治療薬などの新薬販売が売上を牽引し、第2四半期は、売上高約1,097億円(前期比+6%)、営業利益は前期比63.9%増の9億円を計上しています。
同社では、地域包括ケア時代を見据えて、北海道の17地区でグループ各社の地域担当者が中心となって地域動向に合わせたサービスの開発を狙いとした「エリアサミット」を開催し、地域に根ざした展開を進めています。
日糧製パン「絹艶」シリーズが順調に推移
パン、洋菓子の製造販売を手がける日糧製パン株式会社(証券コード2218)は、「絹艶」シリーズの食パン、バラエティ食パンの売上が順調に推移し、第2四半期は、売上高約89億円(前期比+1.4%)、営業利益は前期比8.1%増の2.4億円を計上しています。
パン類のほか、洋菓子部門のロールケーキ、「チョコブリッコ」などのスナックケーキも好調に推移し、売上が大幅に増加しました。
2015年9月からは、北海道産小麦「ゆめちから」を100%使用した「絹艶北海道」の販売を開始しています。同社では、「おいしく、北海道らしく。」の方針のもと、これからも主力製品の品質向上、北海道産原料を使用した製品開発への取組を続けていく方針です。