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ロシア極東地域へビジネスチャンスを追求する地元密着型商社の取り組みを紹介2016.01.29(Fri)

昨年10月に設立された北海道総合商事株式会社に対する道内関係者の関心が日増しに強くなっています。同社はロシア極東地域向けの貿易業務を行う商社で、ロシアビジネスに意欲を持つ道内企業にとって待ち焦がれた存在と言えます。今回はロシア極東地域へビジネスチャンスを追求する地元密着型商社の取り組みを紹介します

ロシア極東地域との貿易を本格化

北海道総合商事株式会社は、ロシア極東地域への進出を目指す道内企業の声に応えて設立された企業であり、道内産品の輸出に特化した地域商社の色が強く打ち出されています。
 
現在、貿易業務の開始に向けて北海道内の有力企業からの増資を募っています。2015年12月29日付の「企業価値向上への取り組みを進める道内金融機関の業務状況」で記載した内容と関連して、ロシア極東地域とのパイプがある北海道銀行も業務提携を正式決定し、北海道経済界が一丸となって輸出に取り組む体制が構築されています。
 
海外への輸出は、代金回収リスクと商品入手リスク、為替リスク、コミュニケーションリスクの4大リスクが潜んでおり、単独企業で取り組むには課題が数多くあるところですが、このような地域密着型の商社が誕生したことによって企業の悩みが解消されて行くことに期待できます。商社としての仲介機能と販路開拓機能を発揮し、ロシア極東地域の可能性をテコに北海道経済の活性化につながっていくことも期待できます。

生活水準向上しロシア極東市場の可能性は大きい

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近年、ロシア極東地域では生活水準も上向きに推移しつつあり、中間所得層も増えつつあります。
 
現在の北海道からの輸出品目は中古自動車が中心となっていますが、ライバルとなる中国との差別化が容易な農水産品などの輸出についても期待が持てます。北海道庁においても、昨年10月にサハリン州ユジノサハリンスク市内に「北海道ショールーム」を設置して北海道のPRを進めています。
 
本年2月からは道産品の販売も開始するとのことであり、今後のロシア極東貿易に向けた試金石となりそうです。

地域密着型商社の先行事例とその強み

地域密着型商社の先行事例として参考になるのが青森県八戸市の株式会社ファーストインターナショナルです。
 
同社は、地域の商工会議所が中心となって1994年に設立され、地域の特産品であるリンゴの輸出に取り組んできました。台湾を足がかりに輸出先を順調に開拓し、現在は北米市場にも展開しています。
 
大都市の大手商社との取引が難しい地域内の小規模な企業にとっても海外展開と輸出が身近に感じられる側面もあり、地域事情に精通した商社としての強みが現れています。北海道総合商事も道内企業の良き輸出パートナーになることを期待します。

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