中国武漢市を発症とした新型コロナウイルスによる感染症拡大が世界で広がる中、道内の感染症が減少傾向にあります。鈴木直道道知事が「緊急事態宣言」を発動後、2020年3月17日の時点で初めて新規の感染者がゼロとなりました。不要不急の外出を自粛してもらうなど、道民の皆様に協力を頂いたことから、早期収縮に向けて光が見え始めたと考えられます。
緊急事態宣言発動後初めて感染者がゼロに
中国武漢市を発症とした新型コロナウイルスによる感染症拡大により、道内は日本国内で一番多い感染者数を記録したことなどから、2020年2月28日に「緊急事態宣言」を鈴木直道道知事が発動していました。
道民には不要不急の外出を控えてもらうことに加え、公共施設も3月19日まで臨時休館、学校の卒業式についても規模を縮小もしくは式そのものを中止とした学校もありました。
したがって、札幌市内などでは人の行き交いが少なくなるなど、街中はこれまでに無い光景となりましたが、道民の皆様の強力のおかげもあり、緊急事態宣言後、2020年3月17日の時点で1ヶ月ぶりに初めて感染者がゼロとなりました。
道内の感染者拡大のピークは2月27日から28日
2020年3月16日時点において、日本国内の新型コロナウイルスの感染者数は815人で、現在36の都道府県で感染者が確認されています。
そのうち、北海道は152人と最も多く、続いて、愛知県が123人、大阪府が108人と続いています。全体的に見ると、人口が多い関東や関西、中部(愛知)となっていますが、北海道は他の地域に比べ特筆して多い数となっています。
道で、感染者数が多く見られたのは2月27日と28日で、2月18日以降から感染者が拡大傾向にあったとしています。28日以降は、感染者数は鈍化するなど、27日から28日が感染者拡大のピークであったと分析しています。
道内では、感染によって6人が死亡していますが、66人は体調が回復し退院をしているとしています。
世界では欧州を中心に感染者拡大が続くので引き続き注意が必要
道内における新規感染者がピークを迎えたことで、収縮に向けて希望の光がわずかに見え始めたと考えられます。一方で、世界に目を向けると、感染源である中国は2月上旬をピークに新規感染者数は減少していますが、欧州では2020年3月17日時点においても、感染者と死者数は増え続けています。
欧州各国では外出制限等を発令しており、感染者が道内に来る可能性は少ないと言えますが、2020年3月3日に記載したように、各自で手洗いやうがい、アルコール消毒、規則正しい生活や十分な睡眠時間を確保、身の回りの物を清潔に保つなど、基本的なことから対策は継続していく必要があると言えます。