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北洋銀行がインターステラテクノロジズに約1,000万円出資!2017.11.07(火)

道内を地盤に展開している北洋銀行は、大樹町で事業活動を行っている宇宙ベンチャー企業「インターステラテクノロジズ」に出資することを明らかにしています。

同行は、インターステラテクノロジズに出資することで、道内の宇宙産業の育成を後押しし、将来的な宇宙ビジネスの拡大につなげていけることに期待できます。

出資額は1011万4000円!

北洋銀行は同行が設立した投資ファンド「北洋イノベーションファンド」を通じて1011万4,000円を、インターステラテクノロジズに出資することを明らかにしました。

同ファンドが宇宙産業に出資するのは始めての試みで、道も力を入れている宇宙産業の育成を後押ししていきたい考えです。また、インターステラテクノロジズとしても、資金調達を多角化することで宇宙産業の育成に向けた研究開発を加速させていきます。

インターステラテクノロジズはホリエモンも出資した宇宙ベンチャー企業


http://www.istellartech.com/

インターステラテクノロジズは、2017年1月27日の記事で紹介していますが、北海道大樹町を拠点にロケット開発を行っている宇宙ベンチャー企業です。同社は堀江貴文氏(ホリエモン)も出資しており、2020年に人工衛星の打ち上げが可能なロケットの開発に向けて研究開発を進めています。

従来まで、宇宙開発は宇宙航空研究開発機構(JAXA)が独占して行われていましたが、2016年11月より「宇宙活動法」が成立したことにより、民間での宇宙産業への参入が可能になったことから、同社では民間企業として宇宙産業に本格的に参入することになりました。

同社では、2017年7月30日に観測ロケット「MOMO」を打ち上げましたが、残念ながら失敗という結果となりました。今回の失敗のデータ等を活用し今後も継続的に開発を続けていきたいとしています。

北海道は宇宙産業の育成に力を入れる

北洋銀行がインターステラテクノロジズに出資した背景としてあるのは、道が一体となって宇宙産業の育成に力を入れている事にあります。

道における宇宙産業への取り組みについては、2016年1月21日の記事で詳しく記載していますが、2015年に道が策定した総合計画では、航空宇宙分野の研究開発・実験誘致の推進が盛り込まれています。

また、国でも宇宙産業についてJAXAだけではなく民間企業への本格参入を広げたことで国内の宇宙産業の事業規模を5兆円まで拡大したい意向を示しており、民間企業の参入を後押して行くことで道の誘致により道内で宇宙産業を展開する企業が増えれば、道は将来的に宇宙産業の中心地として役割を担っていくことにも期待できそうです。

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