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北海道が宇宙産業の中心に!道内における航空宇宙分野への研究開発状況2016.01.21(木)

昨年、日本初となる商業衛星を積んだH2Aロケットが鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられました。商業衛星の需要が世界的に高まる中、日本の宇宙産業の成長の芽吹きを感じられる出来事として注目されました。北海道でも航空宇宙分野の研究開発や実験の誘致が進んでいます。今回は北海道における宇宙産業の将来的な可能性について考えていきます。

総合計画に航空宇宙分野の研究開発・実験誘致の推進が盛り込まれる

昨年11月に北海道庁は「新しい総合計画(原案)」を発表しました。総合計画とは、政策の基本的な方向性、ビジョンをとりまとめたものであり、今後の具体的施策検討にあたっての基礎になるものです。
 
今回の総合計画には、新たな成長産業への挑戦に向けた政策のひとつとして、航空宇宙分野の研究開発・実験誘致の推進が盛り込まれました。北海道経済界の中にもロケット発射場誘致を目指す動きがある中で、官民あげての宇宙産業育成が進んでいきそうです。
 

宇宙産業を5兆円規模まで拡大することを目標

人工衛星を利用したデータ取得や蓄積されたビッグデータの活用など、宇宙産業には大きな可能性が秘められています。
 
昨年に政府が発表した「宇宙基本計画」では、宇宙産業の強化を目指す姿勢が強く打ち出しており、宇宙産業の規模を5兆円にまで拡大していくことを目標に掲げています。
 
目標達成のために、新規参入の促進、民間需要の開拓を進めることにしていますので、今回の北海道庁の動きは時宜にかなったものと評価できます。

「カムイロケット」の開発で北海道からロケットが飛び立つ日も近い!

出典: JAXA 宇宙教育センター
 
道内においては現在、北海道宇宙科学技術創成センターで「カムイロケット」の開発が進められています。
 
カムイロケットは、従来の小型ロケットよりも打ち上げ単価を1/10以下に引き下げることをコンセプトにしたロケットで、実用化の暁には多くの商用利用が見込まれます。また、ロケットに使われる部品についても道内生産を徹底していることから、道内企業の技術力向上にもつながっていくことが期待できます。
 
更に、道内では研究機関と企業の連携が進んでいます。2006年には道内関係者の手によって人工衛星の開発にも成功しました。これまで道内での宇宙開発事業は民間ベースで進められてきたこともあり、「リアル下町ロケット」と言われる植松電機など、技術力のある企業が数多く育ってきました。
 
道庁の政策の方向性によっては、北海道が日本の宇宙産業の中心地となる可能性も生まれてきます。道内で開発・製造し、そのまま北海道の地からロケットが飛び立つ、そのような日が来るのも近いかもしれません。

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