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商業者が連携しダイバーシティを推進する千歳市商業振興プラン案を発表2016.03.23(水)

平成28年2月、千歳市は「第2期商業振興プラン案」を公表しました。平成23年に策定した商業振興プランの後を継ぐものであり、今後の千歳市の商業振興の方向性や方針が具現化されました。
 

「活力が共鳴する新たな機会と機能の形成」を目指す

今回の第2期商業振興プラン案では、中心市街地をはじめとした市域全体で、商業者ひとりひとりが持っている活力を連動させるとともに、行政や関係機関も商業者の活動を支援し、市民や観光客等に対する商業施設の新たな利用機会を提供し、商業機能の充実や創造を図り、目まぐるしく変化する商業環境に対応していくことを目指します。
 
商業振興を進めていく上で、「個人商店の魅力向上」「商業者の連携づくり」「地域特性を生かした商店街づくり」「中心市街地としての賑わい形成」と4つの基本目標を掲げているのが特徴的です。
 

駐車場の整備が必要不可欠

千歳市では、第2期商業振興プラン案の作成に先立って、16歳以上の千歳市民2000人に対してアンケート調査を実施した結果、食料品や日用雑貨は市内で購入するものの、その他の商品は札幌で購入しているとの千歳市の商業の実態が浮き彫りになってきました。また、買い物に使う交通手段の4分の3を自家用車が占め、マイカー社会であることが改めて判明しました。
 
このことから、千歳市商業の振興、中心市街地活性化のためには、駐車場の整備が必要だということが分かってきます。また、「無料Wi-Fi、スマホの無料充電」スペースを求める声も多いようです。
 

ダイバーシティ(多様性)への取り組み

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北海道の空の玄関口「新千歳空港」(北海道千歳市:筆者撮影)
 
商業振興プラン案では、個店の魅力向上に向けて、広告チラシやポスターなどの紙媒体に加え、ウェブサイトや SNS など、インターネットの活用を拡大して 個店の特色や商品などの情報を積極的に発信していくと方針を打ち出しています。また、子育て世代の外国人が増加するなど民族や考えが多様化していく中で、ダイバーシティ(多様性)に向けた取り組みも始めていく方針です。
 
また、地域特性を活かした商店街づくりとして、外国人を含む観光客が中心市街地を回遊し、滞留時間の延長化を図るため、特産品や限定品、特典等の情報提供に取り組んでいきます。
 
さらに、空港を利用したり、市内で宿泊する外国人観光客が 中心市街地の商店街の店舗利用を楽しめるよう、外国語表記や外国の文化・慣習に 応じた商品提供、地域限定品の販売、日本文化の体験や紹介など、利便性や魅力化の向上に向けた環境づくりを進めていく方針です。

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