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2020年1月度の道内百貨店の売上高は1%増加!冬物セールや春節が好調2020.02.25(火)

2020年1月度の道内百貨店の売上高が明らかになりました。2020年1月は各店舗で冬物セールを実施したことや、中国の春節(旧正月)による需要が増加したことで前年同期に比べ1%増加しました。今年の冬は例年に比較して温暖であったことから、需要が縮小する懸念はありましたが、セール品を通じた販売が好調となりました。

2020年1月度の道内百貨店5店舗の売上高は149億8900万円

2020年1月度における道内主要百貨店5店舗における合計売上高は149億8900万円となり、前年同期に比べ1%増加となりました。

2020年1月度は各店舗で冬物セールを実施したことや、春節による中国を中心とした旅行客の増加により前年よりわずかながらに需要が増えています。

特に今年の冬は例年に比べて温暖であったことから、冬物の売れ行きが鈍いことが指摘されていましたが、セールを実施することで、安い時を狙って購入する方が増えたことも考えられます。また、新型肺炎コロナウイルスの影響も出ていますが、春節で中国を中心とした観光客の需要もあったことも影響していることが考えられます。

大丸札幌店は前年同期に比べわずか0.1%減少

JR札幌駅に直結している大丸札幌店の2020年1月度の売上高は、前年同期に比べわずか0.1%減少となりました。通年であれば、道内で一番の売上を伸ばす店舗でありますが、今月は婦人服売り場を縮小したことに加え、店舗改装で一部の売り場を閉鎖したことなどが、要因となりました。

また、1月後半になると、中国で新型肺炎コロナウイルスの影響がじわじわと拡大したことで、中国を中心とした観光客需要が縮小したことが、売上高が縮小した要因となりました。

札幌丸井三越は前年同期比1.6%増加

札幌丸井三越は、道内の百貨店の中でも最も好調で、2020年1月期の売上高は前年同期比1.6%増加しました。

中国の春節が1月末にあった(昨年は2月)ことで、中国を中心とした外国人観光客による宝飾品といった高額品の売れ行きが伸びたとしています。

また、来客向けに抽選会といったイベントを実施することで、客足を確保するとともに、キャンペーンに参加してもらうことで、購入金額を引き上げた効果が出たとしています。

前述したとおり、大丸札幌店が改装を実施していたことで、一部の客が同店舗に流れたことも考えられます。

東急百貨店札幌店は0.9%増加

東急百貨店札幌店は、2020年1月度は前年同期に比べ0.9%増加しました。同社は各種セールを実施したことや、物産展や道産乳製品の催事を実施するなどして、客足を確保する取り組みを実施しました。その他、賃貸を含むテナントからの賃借料を含むと1.2%の増加となります。

また、同店舗は札幌駅からも近く、大丸札幌店の改装の影響なども客足が増えた要因としても考えられそうです。

地方では丸井今井函館店が棒二森屋百貨店の閉店影響で14.9%増加

地方の百貨店では、函館市にある丸井今井函館店が前年同期に比べ14.9%増と大幅に増加しました。2018年3月20日に記載していますが、函館駅前に立地していた老舗百貨店である棒二森屋百貨店が2019年1月に閉店したことで、閉店セールに客が流れていたことを考慮すると、反動的に増加したことが考えられます。

一方で帯広市の藤丸百貨店は婦人関連商品の売れ行きが鈍く前年同期に比べ6%減少となりました。

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