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札幌市内で第5世代移動通信システム(5G)が提供開始!札幌駅や大通公園で利用可能2020.03.31(火)

札幌市内で第5世代移動通信システム(5G)が2020年3月よりサービス開始となりました。5Gはこれまで携帯電話通信として利用してきた3G(W-CDMA/HSPA)や4G(LTE)に比べて、超高速な通信システムで、これまでの携帯電話やスマートフォンに加え、様々な機器と接続されることで遠隔操作といった新たな通信サービスの広がりに期待されます。

第5世代移動通信システム(5G)とは?

第5世代移動通信システム(5G)とは、通信速度10Gbpsから20Gbpsと超高速な通信が可能な広域帯無線通信です。

我々が普段利用している携帯電話やスマートフォンでは、NTTドコモがFOMAという名称で展開していた「3G(W-CDMA/HSPA)」に加え、現在、大半のスマートフォンで利用されている「4G(LTE)」の次の世代となる通信規格です。

4Gでは、現在通信速度は最大でも1Gbpsの通信が可能となっていますが、5Gになればその20倍の通信速度が実現できます。また、周波数帯も、これまでの3Gや4Gでは2.1GHz帯を中心にその前後の中周波帯が使われていますが、5Gでは、現行の中周波帯に加え、28GHz帯の高周波帯域も利用されることから、大容量の通信も可能となります。

5Gになれば、2時間前後の映画のダウンロードも従来では数分間の時間を要していたのが、数秒でダウンロードが完了できます。

遠隔操作や自動運転、遠隔医療など産業革新に期待


NTTドコモの建機遠隔操作のデモの様子(CEATEC2018にて筆者撮影)

5Gが普及するとなれば、これまで携帯電話やスマートフォンを中心に利用されていた移動通信サービスに加え、工場に設置されている各種機器や自動車、医療機器、電化製品、住宅といった、あらゆる機器での利用が想定され、産業のあり方を根本的に変えていく革新的な技術として注目されています。

例えば、近年人手不足が課題となっている建築業界においては、遠隔操作を利用して機械を遠隔地で動かして工事を行うということも可能になります。また、医師が遠隔操作で手術などを行うといったことも可能になります。

また、近年では新型コロナウイルスの感染問題がありますが、事務作業以外の分野においても在宅勤務などが可能となります。

さらに、通信の遅延なく瞬時の通信が可能になりますので、遠隔操作や自動運転の支援など、今後の産業のあり方を大きく変えていくことになりそうです。

第一段階では札幌駅や大通公園などで利用可能

2020年3月よりいよいよ5Gサービスが、携帯電話2社より道内でも提供開始となりました。

NTTドコモの5Gサービスは、JR札幌駅の南口周辺と北口周辺、札幌駅前通地下広場、札幌ドームの観客席、ドコモショップ札幌店、大通公園西12丁目、大通公園西9丁目で利用可能となっています。

KDDIは、サービス提供開始時点では札幌市内での提供はありませんが、4月以降に大通公園付近でサービスを開始予定です。続いて、旭川駅周辺でサービスを開始します。また、河西郡更別村の更別ふるさと館の体育館と一部地域に5Gアンテナを設置しています。更別村は、ICTを活用した農業の生産効率化に取り組んでおり、その事業としてKDDIと提携して5Gを活用していくとのことです。

一方で、ソフトバンクモバイルは5G開始時点では道内でのサービス提供はありませんが、2020年4月以降に旭川駅周辺でサービスを開始、2020年夏以降札幌駅周辺でサービスを開始する予定としています。

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