北海道は、観光庁と共同で2018年10月から宿泊費と交通費を最大7割補助する「ふっこう割」を、道を訪れる観光客向けに提供することを明らかにしました。
2018年9月6日に発生した地震の影響で観光客らの旅行キャンセルが相次いだことを受けて、その挽回策としても経済効果が期待できそうです。
ふっこう割の第一段階として宿泊費を最大5割引き
今回、北海道を観光庁が共同で行う「ふっこう割」は、第1段階と第2段階の2段階構成で実施する計画で、第1段階としては道内の宿泊施設での宿泊にて最大5割割引特典を用意します。
適用期間は2018年10月から2019年3月末まで実施予定です。ふっこう割を適用するにはJTBや楽天トラベルなど旅行会社や旅行予約サイトにてクーポンを使って旅行商品を取り扱う予定としており、ふっこう割を適用した旅行商品を購入する必要があるとのことです。
第1段階で適用できる宿泊回数は1人あたり3泊までで、回数制限は無いとしています。
ふっこう割の第2段階は宿泊費と交通費を最大7割補助
ふっこう割の第2段階は、宿泊費と交通費を最大7割補助する施策を実施する計画です。こちらについては、適用時期と取り扱い方法については未定としており、詳細が決まり次第、道もしくは観光庁より正式な案内を公表するとしています。
航空会社、鉄道会社各社は道内向けの割引商品を取り扱い
北海道の観光産業のみならず経済活性化を後押しするために、航空会社、鉄道会社各社は道内向けの旅行商品で割引商品を取り扱いを始めています。
ANAとJALでは道内発着路線の運賃を値下げしており、ANA SUPER VALUEでは東京(羽田)から札幌(新千歳)間の片道運賃を最安値で6,400円に設定しています。JALもウルトラ先得で同区間を最安値6,400円で提供しています。
JR東日本では、東北・北海道新幹線で函館北斗駅発着のはやぶさ号を対象に2018年10月29日から2018年11月4日の期間限定で、お先にトクだ値スペシャル運賃として通常の50%割引で乗車できるキャンペーンを実施しています。
ふっこう割に最大83億円を充当、早期観光産業の復興目指す
今回のキャンペーンでは国と道では最大83億円の予算を充当するとしており、2018年9月19日の記事でも記載しましたが、観光産業の損失額は292億円にのぼるとしています。今回のふっこう割に当てる予算をテコに道内の観光産業の早期復興に繋げられることを期待します。