北海道には多数のヒグマが生息しています
北海道には2000頭前後のヒグマがほぼ全域にわたり生息しています。そろそろ冬眠から目覚める時期です。エサを求めて街中に降りてきたヒグマの目撃情報も昨今聞かれます。もしもヒグマに遭ったらどうすればいいでしょうか。
大切なのは、ヒグマに遭遇しないこと
ヒグマの行動時間帯は、早朝、夕方です。多くのヒグマが生息している知床や、ハイキングや山登りでのこの時間帯は特に注意が必要です。
山など自然の多いところに出かけるときは、熊よけグッズを携帯しましょう。熊よけスプレー、熊鈴で、自分の存在をアピールしましょう。ただし、鈴の音で周囲の音が聞こえにくくなるので要注意です。
ヒグマの目撃情報があった場所や、深い山の中に入るときは、熊撃退スプレーを携行したほうが良いかもしれません。
弁当の食べ残しやジュースの空き缶などは持ち帰り、散らかさないようにしましょう。ヒグマは非常に嗅覚が発達しています。
足跡や糞を見つけたら、熊の姿がなくてもその場を立ち去りましょう。近くにひそんでいるかもしれません。
ヒグマに遭遇したら・・・!
遠くに熊の姿を見つけたら、まずはあわてないこと。走って逃げるのは絶対にやめましょう。ヒグマは逃げるものを追いかける性質があります。足も人間よりはるかに速いです。決して熊に背中を向けてはいけません。
笛を吹くのも有効のようです。ヒグマはこちらの様子に気づき、逃げていくようです。
ヒグマが接近してきた場合や、至近距離で遭遇した場合、とにかくクマを刺激しないようにしましょう。両腕をあげて振り、穏やかに話しかけながら、後退すること。ゆっくり近づいてくるようなら、こちらもゆっくりと、背を向けないように後退します。できれば睨みつけて、視線ははずさないこと。怯んだら襲われる危険があります。持ち物を少しずつ捨てていくなど、ヒグマの気をそらすことも有効のようです。死んだフリは意味がないようです。
ヒグマが突進してきたら・・・!
ヒグマが突進するというのは、威嚇を意味しています。多くの場合、人間の手前で止まり、人間との距離を保とうとします。あわてず距離をとりながら後退します。もしも襲ってきたら、とにかく抵抗します。木の枝を振り回す、ベルトを振り回す、周りに武器になるようなものを探し、必死にあきらめず抵抗あるのみです。
ヒグマの攻撃で致命傷となるのは多くは後頭部です。体を丸めて両手で頭を守るようにします。ヒグマの攻撃は1分以内と言われています。なんとかこの1分を耐えることが大事です。
ヒグマなんか遭うわけない、ヒグマに襲われるなんて他人事だという思い込みはせず、いつどこで遭遇してもあわてないよう、対策を頭の片隅に入れておいてくださいね。