ある日突然ゾンビが発生し、街中にゾンビが溢れでたら、貴方はどうしますか?玄関のドアをあけると、通りはゾンビだらけで、とれも逃げられそうにないが、この家にまでゾンビが迫りはじめたら──
そんなゾンビ襲来妄想をかきたてる人は意外な程多いらしく、ゾンビ大国(?)アメリカでは研究者が大真面目に考えた「ゾンビの発生シュミレーション」が毎年学会で発表されて物議を醸しているのだとか。
ところが、いき過ぎたアメリカンジョークかと思われたこの研究が、なんと2014年にアメリカ国防総省んp訓練用教材として採用されていた事が判明しました。『ゾンビ襲来時の対策マニュアル』と思わしき教材を用いて、国防総省の職員が大真面目に訓練をしていると思うと奇妙な光景ですが、なんだか映画の中だけの話では無いような気がしてきましたね。
このようなゾンビ恐怖の需要にあやかってか、民間企業でもゾンビセールスを実施する所もでてきており、中でもアメリカの賃貸住宅情報サイト「ForRent」が公開した「ゾンビパニック時の賃貸住宅セキュリティマニュアル」が面白いと、じわじわと話題になっているようです。
ゾンビから自分の部屋を守れ!
マニュアルによれば、まずゾンビクライシスが発生したら、ゾンビの特徴をつかみ、どのようなタイプのゾンビが発生しはじめたのかを見極める事が重要なそうです。
なるほど、たしかに敵を見極めることは、後の戦略決定をするための基礎となるでしょうね。
ちなみに、ゾンビといっても色々居るらしいので、ついでにゾンビの種類についてもご紹介
1、「ウォーカーズ」
これは古典的な歩くゾンビという意味で、両手を突き出し、「うー」とか「あー」とかちんぷんかんぷんな言葉をはきながら、のろのろと人間を追いまわすタイプです。
このタイプなら、1人2人のゾンビなら走って逃げれますし、襲われても反撃はたやすいですが、集団で襲いかかられると一気に逃げ場がなくなり、バリケードなども簡単に破られてしまいます。
2.「ランナーズ」
ランナーズは映画「28週後」で話題となっていらい、ゾンビ映画界の主流となった走るゾンビの事。
このタイプは常に全力疾走で人間に襲いかかったり、障害物をよじ登ったり、ジャンプしたりするので、まず屋外に出ての逃走は不可能です。
3、「ストーカーズ」
ストーカーズは、もはや人間の原型をとどめていない程の変態を遂げた怪物系ゾンビの事。
このタイプは通常のゾンビを遥かに超えた力を持っているので、バリケードは簡単に突破されるでしょう。
また、感染能力も他のゾンビの比ではないので、このタイプのゾンビが集合住宅の内部に発生したら、すぐさま建物から脱出しなければなりません。
ドアを強化して侵入を防げ!
アパートの一室に立て篭もるためには、絶対に部屋のドアを破らせない必要があります。
同サイトのマニュアルによれば、安価な作りのMDF(成形繊維板)の場合は、ウォーカーズ換算で3匹までなら侵入を防げるとの事。
ただし、3匹以上となると侵入を許してしまう恐れがあるので、一枚板のドアか、金属製のドアである事がもっとも望ましいとされています。
また、侵入をさえぎる鍵の強度も重要となるので、バーロック式やデッドボルト式などの頑丈な鍵が取り付けられていたほうが安全だそうです。
窓から入るゾンビをシャットアウト!
映画では、窓に近づいたとたんガラスが割られ、無数のゾンビの手が室内に付き出てくるのがお決まりですから、窓からの侵入を防ぐ方法もしっかりと考えておかなければなりません。
まずはガラス自体の強度を上げる事が大切で、バリケードを築くまでの時間を稼いでくれるだけの強化ガラスがおすすめとのこと。
また、強化ガラスを壊す事になっても、破片が沢山でないので、部屋から脱出する時にも怪我を防げるとのことです。
さらに窓の外に金属の格子を付けておいたり、金属製の雨戸やシャッターなどを組み合わせるのも侵入を防ぐ良い方法かもしれません。
また、カーテンにしても遮光性の高いものを使用していたほうが無難。もし室内に人間がいることがばれたら、ゾンビが一斉に襲いかかってきてしまいますからね。
エコシステムで乗り切れ!
いくら上手くゾンビの侵入を防いだとしても、籠城した室内での生活が不可能なら、そのまま餓死したり、病気になって死んでしまう可能性もあります。
それを防ぐためにも、自給自足が可能なエコシステムを作り上げておくことが大切なのだとか。
ベランダにソーラーパネルを置いたり、雨水を利用できる簡易貯水タンク、また、食糧不足を防ぐために野菜など栽培を行っておくと良いのだとか。
それと、災害用の救急セットぐらいは最低限部屋においておきましょう。
救出ヘリには気を付けろ!
籠城戦を戦いぬいて、ついに建物の屋上にレスキューチームのヘリコプターが到着したら、絶対に慌ててヘリに向かってはいけません。
映画では、ヘリコプターに乗り込もうとする時ほど登場人物がゾンビ化することはないので、安全なルートを確保しながら、確実にヘリまで辿りつける作戦を実行しましょう。