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意外とかかるマンションライフの基本2013.08.28(水)

 マンションを購入するとき、物件の購入単価の方に目が行きがちになってしまうのは、やむを得ないことかも知れません。
 しかしマンションでの生活を日々楽しむためには、住宅ローンの他にも様々な費用がかかることを、特に初めてマンションで生活される方は、よく理解しておくことが重要です。

 マンションで日々生活を営む場合、管理費というものがまず必要になります。
 マンションでの生活というのは、一つの建物を共同で使う住まい方であり、様々な設備等を共同で維持・管理しながら使っていきます。
 これらは、日頃からメンテナンスを行って、適正に稼働する状態を維持しなければなりませんので、一般に業者にその作業を依頼することになります。
 こういった日常の設備の維持・管理の他にも、沢山の照明器具に要する光熱費、また管理会社に支払う管理委託費というのもここから支出されます。
 これらマンションの日常の維持・管理に要するために必要となる費用を管理費と呼びます。

 これに対して修繕積立金というのは、長期的な視野に立ったマンションの各部分の修繕工事費に充てられる資金です。
 例えば今は正常に稼働しているエレベーター設備も20年から25年位してくると、耐用年数を迎えることになります。
 リニューアル工事が必要となったその時に各区分所有者からお金を調達していては、計画性がなさすぎます。
 従って将来発生するであろう諸工事に備える準備金として修繕積立金を設定し、これを予め徴収しておくという方法を採用することになります。

 この他にも敷地内の駐車場を利用する場合は駐車場使用料が、自転車置き場を利用するに際しては駐輪場使用料が徴収されるのが一般的です。
 その他にもバイク置場使用料、バルコニー使用料、専用庭使用料など様々な項目があるかとは思いますが、こういった使用料を徴収できるその根拠は、これらの場所や設備が各人の共有関係に属していて、戸建て住宅のように個人で単独所有しているものではないということに求めることができます。

 これらはマンションで生活を行う上ではとても基本的な事項なのですが、特に権利関係の構造を理解することは、トラブルの原因を分析したり、それを取り除いたりする上で、大変重要なことでもあります。
 そしてこれらを維持・管理していくためには、意外とばかにならないお金がかかりますので、これらの諸経費を織り込んで家計のやりくりを行うことが大事になってきます。

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