北海道のサッカーチームといえばコンサドーレ札幌。
道外ではそれほど露出が多いチームではありませんが、北海道内での人気は絶大。テレビやCM、広告など至る所に露出しています。
が、コンサドーレは2012年にJ2に降格し、それからはJ1に這い上がれてはいません。
つまり、はっきりといってしまえば強豪チームどころか、『若干弱い』もしくは『かなり弱い』チームということは間違いありません。
しかし、なぜかJリーグ全体でみてもこのチームを応援するファンの数は多く、J1、J2全体の中でもチームの人気は4位だったり。
ファン層もかなり広いのが印象的で、札幌ではなぜかおじいちゃんやおばあちゃんの姿もスタジアムに目立ちます。
しかしながら、なぜ弱いのにも関わらずコンサードーレは北海道民を魅了し続けるのか?
今回はサッカーを切り口に、コンサードーレとそれを応援する道民の魅力に迫りたいと思います。
コンサドーレ札幌とは?
コンサードーレ札幌というチーム名は一般公募で決められました。
つまり、サッカーチームの発足時から、北海道民が関わってきたチームでもあります。名前は「道産子(dosanco)」を逆読みにした「consado」に、ラテン語の「ole(オーレ)」を掛け合わせたものです。
チームエンブレムでマスコットでもあるドーレ君は、北海道を象徴する鳥でもあり、モチーフとなったのは日本最大の梟「シマフクロウ」です。
チームの全身は1935年に作られた東芝堀川町サッカー部で、そのサッカー部が1996年に北海道へ移転した際、株式会社北海道フットボールクラブを設立。
その2年後の1998年にJリーグに解明し、札幌ドームをホームグラウンドに活動を開始。創立以来、サテライト、ユースなどの下部組織を持ち、若手の育成にも力を入れている。
日本最弱との噂が……
■史上最速の降格劇
2012年に惜しくもJ2への降格が決定してしまったコンサドーレですが、じつはこの時、そのシーズンでの残り試合が7試合も残っており、これはJリーグ史上最速の降格決定となっています。
最終試合は川崎との試合で0-1で敗退。ファンもまさかこの試合でJ2への降格が決まるとは思わなかったのか、試合が決まってすでに帰ろうとしていたファンが、場内アナウンスで降格決定が知らされると、慌ててスタジアムに戻ってきたという逸話が残っています。
2012年に行われたコンサドーレ札幌と、その弟分である札幌U-18の練習試合が行われたのですが、それがまさかの1-4の惨敗!
この試合後、この試合でセンターバックを務めた櫛引は「混成チームでコミュニケーションが難しかったのもありますが、プロとしてあり得ない。屈辱的でした」と発言しています。
この試合後、ネットでは「なんだこの漫画みたいな展開は……」と一部で話題になり、札幌ユースが強すぎるのか、コンサドーレの若手が弱すぎるのか、それとも監督陣営の問題なのかとかなりの激論が繰り広げられました(笑)
それでもファンが多い謎
それでも何故か応援サポーターが多いのがコンサドーレの不思議な所で、前述の通り、Jリーグ全体でも4位の人気を誇っています。
人気の理由としては、北海道民は地元への愛着が非常に強く、地元チームへの応援を惜しまないという点が挙げられます。
北海道という土地は本州と海を隔ていながら、広大な土地と多くの人口を有している半ば独立国家状態。その分地元への愛着も強いので、地元ひいきは他の土地よりも強かったりします。
また、本州では隣の県へ簡単に行き来できるので、他県のチームを応援することも容易ですから、そこまで地元びいきにならなくてもすみますが、北海道は地元のチーム以外の試合を見に行くことは難しすぎますからね。
しかし、そんな閉鎖的な環境が生み出す地元チームへの愛情は、まるで子供を見るような所があります。
人間の子供もそうですが「出来が悪いほど可愛いもの」という言葉あるとおり、北海道の一人っ子(コンサドーレ)がダメであればあるほど、かまってあげたくなる気持ちが湧いてくるのです。
スポンサー貢献度は抜群?
コンサドーレの胸には北海道を代表するお菓子「白い恋人」の大きなスポンサー名が入っているのですが、あるアンケートによれば、スポンサー名とチーム名が一致するチーム№1二選ばれています。
この一致度が高いとどうなるかを簡単に言ってしまうと、コンサドーレの活躍を目にした人が、白い恋人を購入する確率が上がるという事です。
つまり、コンサードーレは弱くとも、スポンサーへの貢献度はかなりのものということ。
また、白い恋人は北海道土産の代表格だけに、コンサドーレ=札幌の代表という認識が高まって、コンサ人気を生み出しているといえます。
なんだかんだでコンサードーレは最高?
アイドルでもなんでも、マイナーなほど熱狂的なファンが付くとはいいますが、それはサッカーでも同じかもしれません。
みなさんも、コンサドーレのファンになって、一緒にコンサドーレを強くしていってみませんか?