道内で新型コロナウイルスによる感染症拡大を受けて、感染拡大を防止する措置として店舗の営業縮小や交通機関の減便が相次いでいます。また、公立学校の休校を受けて、保護者などが勤務が難しくなり人手の確保が難しくなることも営業短縮の要因でもあります。
商業施設や公共交通機関を利用される際は、予め各社のホームページ等で確認してから出かけるようにしたいところです。
JR北海道関連の商業施設で営業時間短縮
JR北海道は同社の関連会社が展開している商業施設で営業時間の短縮を開始しています。
JR札幌駅に直結する飲食店や専門店などが入る商業施設アピアの他、エスタ、パセオ、札幌ステラプレイスで2020年3月4日より、営業時間を通常より30分から3時間短くしています。
営業時間を短くすることで、感染症の拡大を防ぐ他、外出する方が減っていることも、営業時間の短縮に動く要因としてあります。
さらに、商業施設では、子供がいる女性の方も多く務めており、急遽決まった公立学校の休校を受けて、できるだけ家で子供の対応が出来るようにとの配慮もあります。
JR北海道は特急列車の運行本数も減便へ
JR北海道は、鉄道についても特急列車を中心に運行本数を2020年2月23日から減らすとしています。
感染症が拡大している中でも、鉄道については国内においては特別列車などを除くと通常通り運行していますが、新型コロナウイルスを要因として本格的に本数を減らすのはJR北海道が初めてのケースとなります。
対象の特急列車は、札幌と旭川を結ぶ「ムカイ」と「ライラック」、札幌と東室蘭を結ぶ「すずらん」、札幌と函館を結ぶ「北斗」、札幌と帯広を結ぶ「とかち」、札幌と釧路を結ぶ「おおぞら」が対象となります。
第一段階として23日から、札幌と旭川を結ぶ、カムイとライラックについては、1日あたり運行本数を10本縮小し、上下線で合わせて1日あたり44本となります。札幌と東室蘭を結ぶ「すずらん」は、1日あたり6本減らし、上下線合計30本の運転となります。
第二段階として、札幌と函館を結ぶ「北斗」は、1日あたり4本縮小し、合計で20本運行します。札幌と帯広を結ぶ「とかち」も4本縮小し合計で18本の運行となります。また、「北斗」と札幌と釧路を結ぶ「おおぞら」については、自由席車両を2両から1両に減らすとしています。
空の便も減便が相次ぐ
空の便も減便が相次いでいます。感染症拡大により不要不急の旅行を取りやめる方が増えていることから航空需要が減少していることを受けて、全日空運輸と日本航空は新千歳から東京羽田線を2020年2月13日から19日の期間にかけて4割程度減らすとしています。
全日空については、最大111便運休するとしており、日本航空は72便運休するとしています。
また、全日空は札幌以外にも函館空港便も対象となっており、函館と羽田線も縮小するとしており、これまで1日3往復での運行をしていましたが、今回の期間中は2往復に減らすとしています。