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北海道新幹線の開通で「青函経済圏」が誕生!?2016.04.26(火)

2016年3月26日に北海道新幹線が開業し、東京と函館が4時間で結ばれました。北海道新幹線の開業効果を計る上で、東京から函館の所要時間と観光客数だけがクローズアップされがちですが、実は北海道新幹線成功の鍵は青森との経済交流にあるとも言われています。

政令指定都市と同等の経済圏が誕生

北海道新幹線によって、函館と青森が1時間で結ばれることになり、今後は両地域の経済交流が盛んになるものと見込まれています。つまり、津軽海峡を挟んで、函館を中心とした道南地域の人口約50万人と青森県の人口約130万人を合わせた180万人規模の青函経済圏が誕生したとも言えるのです。
 
これは政令指定都市を有する都市圏と同等の規模であり、札幌に一極集中していた道内経済を変革させるだけのインパクトがあります

金融機関も青函経済圏構築に乗り出す

金融機関側では早くから青函経済圏構築に向けて動いており、北洋銀行と青森県を本拠地とする青森銀行では平成26年5月に青函活性化ファンドを設立し、青函地域の企業への投資を進めています。
 
異なる都道府県に本拠地を有する金融機関同士が地域を越えてファンドを形成するのは異例のことであり、青函経済圏構築に向けた両行の意思の強さを感じさせます。
 
ファンド投資の第1号案件も函館の老舗洋菓子店である「株式会社五島軒(北海道函館市)」が進める青森産原料を利用した商品開発に対するものであり、青函経済圏の結束をアピールするものとなっています。
 
先月8日には、第2号案件として、青森県八戸市の「株式会社吉田屋」への投資を決定しました。同社は創業124年の老舗弁当販売店であり、毎年1月に開催される全国駅弁大会でも常に上位の売上高を維持しています。今回の資金は、新函館北斗駅での弁当カフェ出店のための工事に充てられるとのことであり、北海道新幹線開業によって設備投資が喚起されたものと言えます。
 

青函経済圏のポテンシャルは大きい

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五稜郭跡と函館市内全景(北海道函館市:筆者撮影)

産業界でも青函経済圏に対する期待は大きく、企業間での連携も進んできています。函館商工会議所・青森商工会議所では、青函パートナーシップによるビジネスマッチングを実施しており、函館・青森の企業による共同商品開発も複数実現しつつあります。
 
古くから交流が多かった両地域ですが、北海道新幹線開業によってアクセスが飛躍的に向上したことによって、更に経済的な繋がりが深くなっていきそうです。また、東北第一の都市である仙台との距離も近くなることから、将来的には仙台経済圏との相乗効果も期待できそうです。

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