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旧札幌西武百貨店跡地に「コバルドオリ」が開業へ!地域活性化の起爆剤として期待2017.11.21(火)

JR札幌駅前の旧札幌西武百貨店跡地に、駅前通り地区の仲通りの活性化を目指して、飲食店や物販店などを集めた「コバルドオリ」を2017年12月より開業する方針であることが報じられています。

地元に密着した事業者を集めることで、北海道の陸の玄関口として栄えている札幌駅前で出店スペースを提供することで、地元事業者が駅前への本格出店を促し、地域活性化につなげていく狙いがあります。

札幌駅前通まちづくり株式会社が賃借期間3年間で商用スペースを提供

今回、コバルドオリを開業するにあたり、地元事業者や札幌市が出資した「札幌駅前通まちづくり株式会社」が、旧札幌西武百貨店跡地を借用して、地元事業者向けに飲食店やカフェ、物販店など商用・交流スペースを提供します。

事業者に借用する期間としては3年間となっており、同社の事業もこの3年間を目安に事業活動を行う予定です。

コバルドオリを開業することで、札幌駅周辺に出店を望んている事業者らに商用スペースと事業者と利用者との交流スペースを提供を行うことで新規出店者の育成を行い、将来的には駅前で本格的に事業展開ができることを目標とします。

旧札幌西武百貨店跡地はヨドバシカメラが所有、家電量販店とホテルが建設予定


コバルドオリが出店予定の札幌駅南口全景(筆者撮影)

今回、コバルドオリとしてスペースを借りる旧札幌西武百貨店跡地は、2016年12月13日の記事で記載していますが、2011年1月に首都圏のターミナル駅前を中心に展開している大型家電量販店「ヨドバシカメラ」が土地を取得しています。

ヨドバシカメラは、2013年頃に単独で大型家電量販店を開業する方針で土地を取得していましたが、2011年3月に発生した東日本大震災の影響で開発の着手が困難になったことから、空き地のままとなっていました。しかしながら、近年では訪日外国人の増加などに伴い、ヨドバシカメラとしては、家電量販店だけではなくホテルなどを誘致した複合施設への建設を表明しています。

ヨドバシカメラの建設が始まるまでの間、駅前の一等地を上手く活用し「コバルドオリ」として提供します。

札幌駅前は賃料の高さが出店のネック、事業者を育成し本格出店を促す

コバルドオリを開業する目的は、単純に商用スペースの提供ではなく、地元事業者が将来的に札幌駅前で事業を展開できるよう育成することにあります。

札幌駅前は賃料が高く、地元事業者の中でも全国的に知名度が高く収益が多い事業者に限られていましたが、中小の事業者でも札幌駅前の出店ニーズを汲み取り、期間限定で駅前の一等地に出店スペースを提供することで、収益と知名度の向上で力をつけることで、本格出店を促していきます。

今回の取り組みで、地元の中小事業者が力を付けていくことができれば、将来的な地域活性化の起爆剤としても期待できそうです。

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