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JR北海道が琴似駅近くに無人型宿泊施設「JR Mobile Inn Sapporo Kotoni」を12月に開業!2019.10.15(火)

JR北海道は、同社琴似駅近くに完全無人型の宿泊施設「JR Mobile Inn Sapporo Kotoni」を2019年12月18日より開業することを明らかにしています。鉄道高架に隣接する所有の土地を活用し、トレーラーハウスを用いた小型の宿泊施設として提供します。完全無人形の宿泊施設は国内でも例が少ないことから、ICT技術を活用して人手不足問題への対応や収益が厳しい地方公共交通機関の収益多角化と地域活性化への貢献についても注目が集まりそうです。

JR琴似駅近隣に無人型宿泊施設「JR Mobile Inn Sapporo Kotoni」をオープン!


https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/d84089701e41dcffb03d809f7944572e_1.pdf

JR北海道は、同社が保有する鉄道高架に隣接した土地を活用して、完全無人型の宿泊施設「JR Mobile Inn Sapporo Kotoni」を2019年12月18日に開業することを明らかにしました。

部屋数は3部屋で、トレーラーハウスを活用していることから、従来のホテルに比べて、独立した家のように過ごせるのが特徴です。

完全無人であることから、本人確認や鍵の受け渡しなどは受付のスタッフを通すことなく、コンピューターを活用した無人受付にて行います。

宿泊施設の設備としては、全室にシャワーとトイレを備える他、無線LAN、キッチンや洗濯機、テレビなどを備えることで、短期間の滞在だけではなく、長期間の滞在でも快適に過ごせるようにしているのも特徴です。

トレーラーハウスは千歳市の株式会社アーキビジョン21の「スマートモデューロ」を活用


https://smartmodulo.jp/

JR北海道が開業予定の「JR Mobile Inn Sapporo Kotoni」で採用したトレーラーハウスは、千歳市にある株式会社アーキビジョン21が開発したスマートモビューロを活用しています。

同社では移動可能な住宅を供給しており、緊急災害時の住宅供給としての活用の他、企業の社宅など幅広い用途で活用されています。

トレーラーハウスはどうしても簡易的な建物であるというイメージがありますが、同社で提供している建物は高断熱や高気密、耐震性、耐久性、遮音性に優れており、地球環境にとっても優しく、人間にとっても快適に過ごせる工夫がされています。

運営は無人ホテルの実績があるマッシブサッポロに委託

JR Mobile Inn Sapporo Kotoniでは、土地と建物はJR北海道が所有し、宿泊施設の運営はマッシブサッポロに委託します。

同社は不動産業で、民泊や無人ホテルの受託や運営などを手掛けていることから、無人宿泊施設の運営実績も多くあります。

宿泊者は、受付時に本人確認や鍵の解除などの作業が発生しますが、施設に設置している無人受付にて、同社のオペレータを介して受付を行います。

無人受付のシステムとして楽天コミュニケーションズが提供する無人チェックイン・本人確認サービスである「あんしんステイIoT」を活用します

その他、清掃やメンテナンスといった作業も同社が請け負います。

宿泊費は1泊2万円からで1部屋最大6名まで利用可能

JR Mobile Inn Sapporo Kotoniの宿泊費は1泊2万円から3万円に設定し、一般的なビジネスホテルに比べるとやや割高な設定となりますが、1部屋あたり最大6名まで宿泊可能となっており、通常のホテルと比べて1部屋あたりを広くし、長期滞在向けにも設備を充実しています。

予約はじゃらんやAirbnb、Booking.com、楽天Vacation Stay、Expediaなどの主要な旅行予約サイトで行えます。

宿泊施設の所在地は「札幌市西区琴似1条1丁目1番3号」で、JR琴似駅から徒歩4分の距離にあります。

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