11月10日(火)より札幌市がIT産業海外展開支援事業の二次募集を開始しました。札幌市には海外で通用するレベルのIT製品・サービスを持つ企業が数多くあり、札幌市内のIT企業の海外展開を後押ししていくために現地ニーズに対応した製品・サービスの開発を支援していくことが狙いです。なお、IT産業海外展開支援事業ローカライズ支援補助金への応募締切は11月30日(月)となっています。
今回の札幌市による海外展開支援事業の内容を詳しく見てきたいと思います。
IT産業海外展開支援事業ローカライズ支援補助金の支給
IT産業海外展開支援事業のひとつとして募集されているローカライズ支援補助金は、海外での販売を目的としたIT製品・サービスについて、現地の言語や法令、慣習、ニーズなどに適合させようとしている企業を支援するものです。
IT製品・サービスに限らず、日本で開発した製品やサービスを海外で売り出していくためには現地の慣習やニーズなどに合わせてローカライズが必要不可欠です。現地のニーズに対応した仕様で海外に売り込むにあたり現地調査を行う上で発生する、調査費、旅費、人件費、海外マーケティング費などの経費が補助されます。補助金額の上限は100万円となっており、札幌市内に本社又は本店を有する中小企業が応募可能です。11月30日(月)の応募締切後、12月上旬に審査委員会が開催され、補助事業者決定となります。
新興国への進出も!「ITビジネスマッチングinベトナムツアー」開催
2016年1月11日(月)から、札幌市内のIT企業10社程度で商談会ツアーが開催される予定です。
ベトナムはASEANの中心として実質GDP成長率が前年同期6.3%と成長を続けており、日本を含め多くの国の企業が進出し始めています。このツアーでは商談会への参加のほか、ホーチミンやハノイ、ダナンの企業視察を行い、労働者の働きぶりなどを実際の目で見ることができます。これをきっかけに、成長著しいベトナムの地で北海道のIT企業が活躍する日も近いかもしれません。
さっぽろ学生ITアイディアコンテスト開催でIT産業の活性化に期待!
札幌市では高校生のうちからITビジネスに身近に触れる機会も用意しています。
一般財団法人さっぽろ産業振興財団で毎年開催してる「さっぽろ学生ITアイディアコンテスト」では、道内の学生から、斬新性、独自性のあるITアイディアを募集しています。今年も64件のアイディアが応募されたとのことであり、トイレやバスの案内からスイーツマッピング、声紋分析と様々なアイディアが学生たちから寄せられました。
コンテストの最優秀賞には10万円、優秀賞には5万円の奨励金が支給されます。このコンテストを機会に学生自身がアイディアを活かして新たなITビジネスを展開することにより、道内のIT産業の活性化にも期待できそうです。