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札幌にFinTech企業が集まる理由とは?2016.05.16(月)

金融サービスの形を変えるとも言われているFinTechですが、この開発拠点として札幌に注目が集まっています。米国を起点としたFinTech革命が、札幌の地から日本市場に花を咲かせることになるのか、今後の道内経済の発展を占っていく上でも目が離せません。
 

FinTechとは

FinTechとは、Finance(金融)とTechnology(技術)を掛け合わせた造語であり、IT技術を駆使して金融サービスのあり方や、新たな市場を生み出していく動きに期待できます。
 
近年のIT技術の発展によって従来の金融慣行からは想像もできなかったようなサービスが生まれ始めています。代表的なのは、キャッシュレス決済の普及です。これまでキャッシュレス決済と言えば、クレジットカード決済が一般的でしたが、クレジットカード決済の導入は小売店側の手数料負担が大きく、中小店舗への浸透が課題になっていました。
 
しかしながら、スマートフォンやタブレット端末の普及もあって、「PayPal Here」や「Squar」、「楽天スマートペイ」といったスマートフォンと連動し低コストでカード決済が導入可能なシステムが開発され、爆発的にキャッシュレス決済が普及しつつあります。このように、IT技術が金融サービスのあり方をも変える時代が到来しているのです。
 

札幌にFinTech開発拠点を設ける動きが目立つ

今後の成長が期待されるFintech市場ですが、2016年に入ってからFinTech関連企業が札幌に開発拠点を設ける動きが目立ちます
 
クラウドソーシングサービスとポイントサービスなどを展開するリアルワールドグループがFinTechの研究拠点を札幌に設けることが報じられているほか、日本IBMの子会社でシステム開発を行う日本アイビーエム・ソリューション・サービスがFinTech対応のために札幌拠点の人員を大幅に増加させる計画を打ち出しています。
 

札幌にはIT人材が豊富である

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IT産業イメージ写真(出典:ぱくたそ)
 
札幌がFinTechの開発拠点として注目を浴びている理由としては、IT産業に特化した札幌の産業構造にあります。
 
札幌市ではIT産業の振興に取り組んだこともあり、市内各所にIT関連企業が立地しています。市内IT関連企業の売上高は2013年度現在で3593億円とIT産業集積地として地位を固めました。「さっぽろ学生ITアイディアコンテスト」を開催するなど、若手人材の育成に積極的なのも特徴的です。
 
このような背景から、北海道外のFinTech企業が札幌に拠点を設ける理由として首都圏と比較してIT人材を集めやすいと述べるのも納得できます。
 
第二地方銀行として圧倒的な資金量を誇る北洋銀行も4月からFinTechの専門部署を設けるなど、金融業界もFinTechに積極的な姿勢を見せているのも大きいでしょう。
 
開拓者精神旺盛な北海道経済界が日本のFinTech市場を成長させる起爆剤になるかもしれません。
 

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