ハンバーガーチェーン店のロッテリアは、道内にある7店舗限定でエゾシカ肉を活用したハンバーガーを発売することを明らかにしました。
同社が、地域限定でエゾシカ肉を活用したハンバーガーを販売するのは初めてで、近年ではエゾシカ肉をジビエとして活用していく動きが目立っており、同社としてもジビエの有効活用と集客の向上を狙います。
エゾ鹿バーガーシングルとエゾ鹿バーガーダブルの2種類を発売!
https://www.lotteria.jp/news/000160/
同社がエゾシカ肉を活用したハンバーガーは「エゾ鹿バーガーシングル」と「エゾ鹿バーガーダブル」の2種類です。
ハンバーガーに活用するエゾシカ肉は、道より「エゾシカ肉処理施設認証制度」の認証を受けた食品工場でひき肉にした後に、パン粉や国産の玉ねぎを追加して、ハンバーグとして焼き上げます。ソースには、赤ワインやりんご、ブイヨンなどを加えたデミグラスソースをパティにかけて、パンに挟んで提供します。
エゾ鹿バーガーシングルは、パティを1枚にレタスと玉ねぎを挟んで提供されます。店頭価格は単品で800円、セットメニューは1,190円で、ドリンクMとふるポテ(フライドポテト)が付きます。
エゾ鹿バーガーダブルは、パティを2枚使用し、レタスと玉ねぎを挟んで提供します。店頭価格単品で1000円、ドリンクMとふるポテが付帯したセットメニューは1,390円です。
2018年2月1日から札幌中央店などで提供
エゾシカ肉を活用した「エゾ鹿バーガーシングル」と「エゾ鹿バーガーダブル」は、2018年2月1日(木)から発売開始となります。
販売予定店舗は、札幌中央店、JR札幌店、札幌アピア店、札幌オーロラタウン店、サッポロファクトリー店、旭川春光イオン店、旭川A.s.h店の7店舗となります。
販売終了日は未定となっており、在庫がなくなり次第終了となる可能性もありそうです。
道はエゾシカ肉の利活用に向けた取り組みを進める
ロッテリアがハンバーガーにエゾシカ肉を活用をしている背景としては、2016年3月30日の記事で記載したエゾシカ肉をジビエとして活用する動きが本格化していることにもあります。
エゾシカは北海道の野生動物として観光資源にもなる一方で、農作物を荒らすことも多いのが現状です。2017年10月26日付けの毎日新聞の記事によると、2016年度における農作物被害額は「全体の8割がエゾシカによる農林業被害で、39億1700万円に上った。」としています。
この様に農作物被害から守るために止む得ず駆除することになるエゾシカをジビエとして有効活用を進めています。エゾシカ肉処理施設認証制度の運用を2016年から始める他、道内の学校給食でもエゾシカ肉の提供を始めています。