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道内の信金の合併が相次ぐ、2018年1月に北海道信用金庫が発足へ!2017.06.27(火)

2018年1月より、札幌市の札幌信用金庫と余市町の北海信用金庫、小樽市の小樽信用金庫の3行が合併し、「北海道信用金庫」を発足させることを明らかにしています。また、道南地域でも2017年1月より江差信用金庫と函館信用金庫が合併し、「道南うみ街信用金庫」が発足しています。

低金利で経営環境が厳しくなる中、経営合理化を進め合併を進めていきます。

信用金庫は地域発展のための協同組織の金融機関

信用金庫は、一般的な地方銀行や都市銀行とは異なり、地域の方々が会員となって地域の発展の協同組織の金融機関です。一方で、地方銀行や都市銀行は株式会社であることから、一般的な取引先は大企業や中企業などで、あくまでも株主への利益が優先されます。

信用金庫は、地域のための金融機関であるため、利益は地域社会への発展の為に使われます。取引先としては地域で事業活動を行っている中小企業や個人事業主などが対象で、多くが会員となり出資によって銀行業務が展開されています。

道内の信用金庫は現在22行、再編を繰り返す

2017年現在、道内の信用金庫は22行存在しています。道内の信用金庫は今までにも合併が相次いでおり、今回、北海道信用金庫として合併予定である北海信用金庫は過去に、1991年に長万部信用金庫、1997年に岩内信用金庫、2001年に夕張信用金庫と道央信用金庫、2005年に古平信用金庫を吸収しています。

また、近年では道南地域を地盤に展開している江差信用金庫と函館信用金庫が2017年1月に合併し「道南うみ街信用金庫」が発足しています。

合併後の預金額は1兆円を超える

今回、札幌信用金庫と北海信用金庫、小樽信用金庫の3行が合併することで、道内では初となる預金額1兆円を超え、自己資本比率は16.17%、役員と行員数を合わせると843人となることで「メガ信用金庫」となります

近年では、信用金庫にかぎらず、地方銀行においても地方の少子高齢化の進展や人口減少が続いている状況から、地域に留まるだけでは経営が厳しくなっている状況から、他の地域の信用金庫と手を組むことで生き残りをかける戦略に出ています。

2016年2月に日銀が実施したマイナス金利政策がさらに追い打ちを書ける状況となり、利息収入が減少するなか経営環境がますます厳しくなる中で、地盤である経済圏を拡大することは必須となりつつあります。このような状況から、今回の北海道信用金庫の発足は、他の信用金庫でも同様の動きがさらに加速することも予想されそうです。

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