総務省は、2018年1月1日時点における人口動態調査の結果を発表しました。調査結果によると、道内の人口は530万7813人となり、2017年度に比べて0.65%減少したことを明らかにしています。
今回の発表で道内人口は20年連続して減少することとなり、人口減少に歯止めをかけることが急務となっています。
道内人口は530万7813人で前年比0.65%減少
総務省が2018年7月11日に発表した、住民基本台帳に基づいて調査を行った人口動態調査の結果によると、2018年1月1日時点における道内の日本人人口は530万7813人となりました。
2017年度の道内の日本人人口は534万2618人でしたが、昨年と比べて3万4805人減少となり、割合にして0.65%減少となりました。
道内における日本人のみで構成される世帯数は2018年1月1日時点では274万5228世帯で、1世帯あたりの平均人数は1.93人となりました。
道内の外国人人口は増加傾向
道内における日本人人口は減少傾向となっていますが、近年では訪日外国人観光客の増加などで外国人の流入が増える中、道内に定住する外国人が増加しています。
2018年1月1日時点において住民票を届け出ている道内の外国人人口は3万1726人となりました。昨年の2017年の外国人人口は2万8189人で、前年に比べると3537人増加となっています。
外国人のみで構成される世帯数は、2万2505世帯でとなり、1世帯あたりの平均人数は1.41人となりました。
道内は自然増減で人口減少数が最も多い
出生数から死亡数を差し引いた自然増減数では、47都道府県の中で道は最も人口減少が多い結果となりました。
2018年の出生数は3万4204人である一方、死亡者数は6万2651人となりました。出生数から死亡数を差し引くと2万8447人の減少となります。
転入や転出など社会的増減数については、転入数が24万6945人で、転出数が25万3303人となりました。転入数と転出数を差し引くと6358人の減少となりました。
自然増減数と社会的増減数を合わせると3万4805人となりました。一方で、2017年度の自然増減数と社会的増減数の合計は3万3593人で、前年より減少数が1212人増えていることがわかります。
人口減少への歯止めが急務に
今回の調査結果により、道内の人口は20年連続して減少していることとなります。今回の調査では日本全体でも37万4055人の減少となっていることから、道だけではなく国全体で人口減少について対策を考えていく必要があります。
2018年6月5日の記事で記載しましたが、道内は出生数も減少傾向であることから、人口減少を食い止めるためには出生数を上げる必要があります。子育て対策や支援の他、仕事と子育てが両立できる制度を強化する必要があると言えます。また、若年層の働く場所を増やすなど企業進出を後押しすることも重要となりそうです。