北海道と青森を結ぶフェリー各社が割引運賃を拡充する動きが広がっています。2016年3月に北海道新幹線が開業したことにより、フェリー各社への客足に対する懸念もありましたが、逆に、新幹線が開通したことで航路を使う方の数も増加しています。
2017年11月30日付けの日本経済新聞の記事によると「北海道新幹線開業直後の16年度の海峡航路(函館―青森、大間)の輸送人員は約70万2100人と、15年度比4.9%増えた。」としており、今後も航路を使う利用客を呼び込むためにも、フェリー各社は値下げや二次交通の利便性向上を進めています。
津軽海峡フェリーは車両航送料を1割引きへ!
函館市に本社を置く、津軽海峡フェリーは、函館と青森、函館と大間を結ぶフェリーにおいて、自動車を航送する際の料金を1割引き利用できるキャンペーン「海割ドライブ」を2018年12月31日まで実施します。
乗船する5日前までインターネット予約で、運転手1名最大8名まで追加料金なしで利用できます。
運賃は、函館~青森は乗用車が14,800円、軽自動車が11,800円、函館~大間間は乗用車が11,800円、軽自動車は8,900円の設定となります。
北日本海運と共栄運輸は「青函フェリー」で最大20%割引へ
函館山から函館市内を望む(筆者撮影)
北日本海運と共栄運輸が共同で運航している「青函フェリー」は、旅客と車両航送料を20%割引する「いいことキャンペーン」を2018年3月31日まで延長することを発表しています。
青函フェリーは、函館と青森間結んでおり、今回のキャンペーンで、大人旅客運賃は1,280円、子供旅客運賃は640円となっています。車両航送料は、4メートル未満の乗用車が9,800円、5メートル未満は11,500円、6メートル未満が12,800円に設定されています。
さらに、2017年12月23日と2018年1月7日、2月11日、3月19日、3月20日の5日間限定で、上記料金より乗用車のみさらに1,000円割り引くキャンペーンを実施します。
川崎近海汽船は「シルバーフェリー」で朝便を21%割引へ!
川崎近海汽船が運航する「シルバーフェリー」は、早朝から昼便限定で片道運賃が最大21%割引になる「朝割21」を2017年12月10日から2018年1月31日までの期間限定で提供します。割引対象は、旅客運賃の他、乗用車、オートバイ、自転車が対象です。
シルバーフェリーは、苫小牧と八戸を結ぶフェリーで1日4往復運航しています。今回割引対象となるのは、苫小牧発の5時便(べにりあ)、9時30分便の(シルバーエイト)、八戸発の8時45分便の(シルバープリンセス)、13時便の(シルバークイーン)となります。
大人旅客運賃は1等を利用した場合、通常運賃は10,000円ですが、今回の割引で7,900円となります。乗用車の場合5メートル未満の場合、通常運賃は25,000円に対して、割きび後は19,800円となります。その他の詳しい割引運賃については「朝割21のパンフレット」をご覧ください。