北海道釧路市は、2017年4~9月期の観光客数を発表しました。市によると今期は前年同期に比べ12%増加し304万8000人になったことを明らかにしています。
釧路地区と阿寒地区の観光客数が伸びる
市が発表した2017年4~9月期の観光客数は304万8,000人と、前年同期に比べの12%増加しました。
地域別に見ると、釧路地区が約221万人で前年同期比1%増加、阿寒地区が約83万人で前年同期比59%増、音別地区が7,600人で前年同期比2%減少しました。
特に、阿寒地区の伸び率が大きくなっており、その要因として考えられるのが道東道阿寒インターチェンジが開通したことにより、道央圏から移動時間が短縮できるようになったことが、観光客が流入したことが考えられます。
道内と道外、海外からの観光客数が増加
釧路市とその近隣に観光に訪れた観光客数は、道内からの観光客が約178万人で前年同期比5%増加しました。また、道外からの観光客数は約125万人で前年同期比23%と最も多く増加しています。道外からの観光客数が増加した要因としては、釧路-東京を結ぶ航空便で大型機材の使用期間を延長したことが寄与したと考えられるとしています。
国外からの観光客数は、宿泊した人数に限定すると約6万3,000人となり前年同期比12%増加となりました。特に、国外の中でも台湾からの観光客数が多くその数は約2万7,000人に登るとしています。
近年では台湾で北海道旅行の人気が高まっています。道も台湾において北海道観光のPRを積極的に行っており、台湾の高校生が修学旅行として北海道を訪れるなど、台湾の方にとって行きたい観光地として浸透しつつあるようです。
格安航空会社ピーチが釧路-関空線就航で今後の増加に期待!
関西国際空港に駐機中のピーチ・アビエーションの飛行機(筆者撮影)
観光客が増加傾向にある釧路ですが、格安航空会社(LCC)ピーチ・アビエーションが大阪の関西国際空港と釧路空港を結ぶ便を2018年8月より就航予定であることを明らかにしており、観光客の増加は引き続き期待できそうです。
今回、ピーチが釧路空港に就航すると道東地域では初のLCC就航になります。北海道の観光客が訪れる地域は札幌など道央地区が多く、道東地域へ如何にして足を運んでもらえるかが課題となっていました。
また、LCCの就航を機に阿寒湖温泉地区への二次交通などの整備を行う方針を表明しており、交通アクセスの利便性もますます高まりそうです。