北海道は、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から営業を自粛していた観光事業者を支援する目的で、道内在住者を対象に道内旅行時の旅費を最大半額まで割り引く「どうみん割」を2020年7月1日から開始します。新型コロナ感染防止に留意しつつ、お得に旅行に行くことができる絶好の機会となります。今回は「どうみん割」の概要と利用方法と解説します。
どうみん割で新型コロナによる観光業回復を支援
どうみん割は、北海道が、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から営業を自粛していた観光事業者を支援する目的で、道民に対して、道内観光に出かける際の旅費を割り引くことで、観光需要を喚起し、事業者の経営を支援する取り組みです。
どうみん割は、道民を対象に旅費を割り引く施策ですが、割り引いた差額は道の税金を活用することで、観光事業者に対して、旅費を道より支払われます。支援策の予算額としては約23億円を計上しているとしています。
そのため、道外に在住している方は、どうみん割の活用はできません。道内在住の知人や友人と道内を旅行する場合は、別々に旅行の手配が必要になります。
道民を対象に道内観光に係る旅費が最大半額に!
どうみん割を活用することで、6,000円以上の宿泊費や交通費と宿泊費を包括した旅行商品、野外体験型の商品といった旅費が最大半額となります。
例えば、宿泊費であれば、1泊あたり6,000円から9,999円であれば割引額は3,000円、10,000円から14,999円であれば割引額は5,000円、15,000円から19,999円であれば割引額は7,500円、20,000以上は割引額は10,000円となります。
どうみん割の詳細の割引額については北海道のどうみん割のホームページをご覧ください。
宿泊施設や旅行会社への予約でどうみん割を活用する旨を伝える
どうみん割を活用して旅行に出かける場合、通常と同様に宿泊施設や旅行会社に予約を行います。その際に、どうみん割を活用したい旨を伝える必要があります。
宿泊施設は800施設以上が対象になっている他、旅行会社であればJTBやHISといった大手から地元の中小と約160社の旅行会社が対象となっています。
具体的な対象の宿泊施設や旅行会社については、北海道のどうみん割対象施設一覧のページよりご覧ください。
旅行時には、実際に道民であることを証明できる身分証明書を持参して、受付時に提出が必要になります。
どうみん割利用時の注意事項
どうみん割を利用するにあたり、注意事項としては、再度感染拡大が認められた場合などにおいて、外出自粛といった行動制限が発令された場合は特典の利用が中止もしくは制限される場合があります。なお、その場合の取消料金は発生しません。
また、8月以降に国が実施予定の旅行補助事業「Go To キャンペーン」とは併用できませんので注意が必要です。