地方への移住や長期滞在といった関心が高まる中、近年ではシェアハウスや民泊といったあらたな宿泊サービスが登場していますが、定額で多地域の賃貸や宿泊施設が住み放題となる多地域居住サービスが登場しています。
全国の賃貸住宅や宿泊施設が定額で利用可能
多地域居住サービスは、全国の賃貸住宅や宿泊施設が定額で利用可能なサービスで、これまで、旅先の宿泊については、個別に予約して料金を支払う必要がありましたが、これを定額にすることで、長期滞在の他、複数の拠点で用途や目的に応じて居住が可能になります。
例えば、全国で約40施設でサービスを提供している「ADDress(アドレス)」は、生活に必要となる光熱費や通信費、契約に関する諸費用も不要で、物件などの条件によりますが、月額4万円から利用できます。
生活に必要となる寝具や家具、台所、調理用品、通信設備(WiFi)も用意されており、利用者は最低限の荷物だけで手軽に拠点を買えて利用することができます。
さらに、同社はANAと提携して、3ヶ月契約の場合、住まいの定額料金に月額3万円を追加で支払うことで、月片道4回まで、指定するANAの国内線が利用も可能となっています。
地方への長期滞在や週末滞在、リモートワークなど様々な目的で利用可能
多地域居住サービスは、全国各地の賃貸住宅や宿泊施設が定額で利用できますので、地方へ長期滞在したい方や週末や長期連休のみに別荘代わりとして利用したい方、リモートワークなどで、地方でのんびりと仕事をしたい方、お気に入りの地域を渡り歩いて生活したいなど様々な目的に応じて利用することができます。
近年では、仕事や学業の関係で都市部に人が集中する傾向が強まっている事により、地方での空き家が増えていることや、地方の人口減少といった新たな課題に直面しています。
一方で、都会の喧騒から逃れたいと考える方が増えていることや、近年の新型コロナウイルスの感染症拡大など人口集中のリスクが改めて実感されたことなどから、地方への生活に関心を寄せる方は増えており、在宅勤務制度などを利用して地方から仕事をする、週末や長期連休だけ地方で暮らしたいという需要に多地域居住サービスが応え、地方における関係人口の創出や空き家問題といった課題解決に期待されます。
道内では3つの宿泊施設でADDressのサービスが利用可能
定額で多地域に居住できるサービスですが、道内でも小樽市と札幌市でADDressが以下3つの宿泊施設を対象にサービスを提供しています。
1.無人型ホテル「UCHI Living Stay Otaru Suitengu」(月額68,182円)
2.ゲストハウス「Otaru YaDo」(月額81,819円)
3.ホテル「京王プレリアホテル札幌」(13万6,364円)
特に、小樽市の無人型ホテル「UCHI Living Stay Otaru Suitengu」は6万円からで利用可能となっており、長期滞在を検討している場合はお得に利用することができそうです。各施設の詳細については、同社のホームページをご確認ください。
その他、道内の個別の賃貸住宅などの情報については会員登録後確認することができます。