北海道の味覚をご紹介すべく、今回も道内のB級グルメをご紹介させていただくのですが、今回ご紹介するのは昨年から次第にその知名度を上げてきた、北海道B級グルメ界の期待のニューカマーのご紹介です。
■旭川の超B級ドンブリ『ゲソ丼』
どうで、みてくださいこの見た目。
これぞB級グルメといった風貌。
チープでディープな香りが万点のスタイル。
最近のB級グルメはなにか方向性が変わって、どっちかっていうとA級っぽいものが多いですが、このゲソ丼はまさしくB級の王道を行ったグルメと言えるでしょう。
ゲソ丼の作り方はとっても簡単。
イカのゲソ(イカの種類はヤリイカ、スルメイカなど)のみを使用するので、本体のほうは丼にはいってきません。
そしてゲソの部分に片栗粉をつけて、軽くは片栗粉をはらったらすぐに油の中へ。
ちなみ店舗によっては、イカを柔らかく仕上げる工夫として揚げ焼き(フライパンに薄めに油をひいてゲソを焼く)を使っているお店もあるので、是非参考にしてください。
火はすぐに通ってしまうのでじっくり揚げる必要はないらしいので、さっとああがったら直ぐにアツアツのゴハンのうえにドーン。
そして、合体したゲソとご飯の密着を高めるために甘辛いタレをかけて完成。
出来たてをいっきに書き込めば、安くて美味い北海道の庶民の味に大満足です。
ちなみに料金は大変お安く400円程度。
しかもミニそばやうどんをつけても500円で提供しているみたいですね。いやーたまりません。
しかしこのメニュー、最近ようやく知名度が上がってきていましたが、発祥地といわれる旭川市では随分昔から食べられてきていたようです。
しかし、旭川といえば海に面しておらず、イカがそれほど流通している訳では無さそうなんですが、なぜこのゲソ丼が広まったのでしょうか?
■ゲソ丼発祥地問題
ゲソ丼の歴史はそれほど古くなく、1998年の旭川市神楽にあった立ち食い蕎麦屋さんが新な商品を提供しようと考案したとされています。
しかし、この辺りは諸説あり、一説によれば他にも旭川市内5条にある立ち食い蕎麦『天勇』にてゲソ丼を提供しており、そこが発祥ではないかという説も存在しています。
さらに、実は旭川が発祥ではなく、本当は岩見沢市から生まれたメニューなどでは?という説も。
岩見沢市にかつて存在した「小もろそば」では、1966年ごろにゲソ丼なるメニューを提供していたとの情報もあります。もしもこちらが発祥となれば、発祥は岩見沢ということになるのでしょうが、岩見沢と旭川市では市民の認知度に大きな違いがあります。
旭川市ではゲソ丼を食べれる店のみならず、家庭料理としての定着も次第に見せ始めている様で、最近ではインターネットグルメサイトへの投稿も次第に増え始めてきています。
しかし、岩見沢では家庭への普及は殆どない様子。もしも『小もろそば』でメニューを提供していたとしても、お店の看板メニューに留まっていたのかもしれませんね。
ゲソ丼が食べれるお店
旭川市内でゲソ丼を食べれるお店として有名な『花ちゃん』
かつてあの人気番組『秘密の県民SHOW』でも取り上げられたお店だけに、連日ゲド丼を求めてやってくるマニアックなお客さんで溢れているのだとか。
店名:花ちゃん
住所:北海道 旭川市 神楽4条3-2-7 神楽中央ショッピングプラザ 1F
ちなみにゲソ丼は単品で400円。
しかし、ここにたった100円を足して500円にするだけで、ミニそば・ミニうどんのセットを食べれる事ができるため、こちらのセットメニューを頼む人が大半なようです。