休日の喫茶店。友人とコーヒーを飲んでいると、隣の女性同士がこんな会話をしているのが聞こえてきました。
「私、いつかこんなカフェをやってみたいな~」
そうそう、大抵みんな思うんですよね。ストレスフルな日常は疲れが溜まるだけだし、出来ることなら一発開業してオシャレなカフェでコーヒー淹れながら一生を終えてみたいものです。
そんな事を考えながらアメリカンを飲んでいると、目の前も友人までもが
『実は私、も、カフェやろうと思ってて…』
と、重々しい表情で語り始めてしまったではありませんか。
まさか、こんなと所にもカフェ幻想に取り憑かれた人間が居たとは。
かといって、仕事に疲れた友人に『現実をみなさい』なんて言うのも忍びありません。
そこで、まずは夢を語ろうとする友人を制してコーヒーを飲みほし、スマホで最近の喫茶店開業事情について調べてみました。
■流行中の“自宅カフェ”とは
最近流行しているのは、普通の住宅を利用してカフェを開業するという『自宅カフェ』といわれる営業スタイルなんだとか。
なるほど、確かに自宅で開業すれば店舗を構えるより圧倒的に家賃が安く済むでしょうね。
その他のメリットとも色々あるようですが、低コストで気軽にできる点が受けており、特に主婦が開業するパターンが多いそうです。
○メリット
・余分な部屋をつくらず無駄は少ない。
・家賃がかからないので、無理に毎日開ける必要がない
・空いた時間を有効活用。家事などもこなせます。
デメリットとしては、自宅で自営業をするのでプライベートな空間と別けることが難しくなってしまうぐらいでしょうか。
しかし、客層も友人や知人が中心となりそうですし、休日だけ営業するぶんには気楽にできそうですね。
■自宅カフェを開業するのに必要な免許
自宅カフェを開業するには、食品衛生責任者の資格が必要になります。
この資格は全ての飲食店の調理業務と、魚や肉などの衛生管理が問われる業務を行うために必要なのですが、講習を受けて簡単なテストに合格するだけで取得できるそうです。
講習の内容は衛生法規にかんする講義が2時間、公衆衛生学の抗議が1時間、食品衛生学の3時間の講習を受けたのち、これら3つの科目の小テストが実施されます。
講習が終わると修了証書が交付され、喫茶店を営業できるようになります。
■マンションでも自宅カフェは開業できる?
マンションの一室であっても自宅カフェを開業することは可能です。
ただ、マンションに住民ではない不特定多数の人間が出入りするため、管理組合の許可を得る必要があります。
もしも管理組合に許可を取らず営業した場合には営業を止められてしまう可能性があるので、開業を考える前に管理組合に相談しましょう。
■自宅カフェを成功させるコツ
自宅カフェを成功させるために必要なのは、小さな利益を無駄にしない堅実な経営手法です。
自宅カフェはスペースも限られる事が多く、やって来るお客様も友人や知人が中心となるのでしょう。
そのため、調理道具や空間作りにお金を投資しても回収できる目途は殆ど立たないでしょう。
ですから、まずはお金を掛けずに開業し、空間作りもDIYを駆使してとにかく節約するのがベストです。
また、たまにパーティーなどで大きな利益が入ったとしてもうかれてはいけません。
喫茶店業はオシャレではありますが、大量仕入れが出来ない以上、利益率の高い商売とはいえません。大きな収入が入ってもその後の営業資金に充てて、欲を張らずに営業を続けていきましょう。
■カフェ経営はそこまでリスキーじゃない
いかがでしたでしょうか?
誰もが思い描く夢のカフェ経営は、今やしっかりとした店舗を構えなくても実現できる時代になっています。
また、本格的なカフェ経営を夢見ているものの、資金がなかったり、店舗の賃料の支払いを不安に感じているならば、まずは自宅カフェを開いてみるのも一つの手でしょう。
僕はただのユーザーにすぎませんが、カフェスペースは仕事とプライベートの両方でお世話になっていますので、とりあえず目の前で待たせて居る友人には自宅カフェの開業をすすめてみたいと思います。