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道内企業が2019年春の新卒採用活動を開始!採用活動に工夫2018.03.06(火)

2019年春の新卒採用活動が3月1日より解禁されたことにより、道内企業でも新卒採用活動をはじめています。今年も新卒にとっては売り手市場になると予想されることに加え、人口減少による人手不足など今後の人材確保が難しくなることが予想されることから、今年は各企業で採用に工夫を行う企業が目立っています。

インターンや就業体験通じて理解を深めてもらう

道内企業では、小売業を中心にインターンシップ(インターン)や就業体験を通じて、業界への理解を深めてもらいミスマッチを防ぐ工夫をしている企業が目立っています。

道内を中心にドラッグストアチェーンを展開するサツドラホールディングスは、毎年秋に実施していたインターンを2月にも実施しました。店長が行う従業員のシフト作りを体験してもらうことで、将来店長を担った場合を想定し、入社前に就業イメージをつかめるよう工夫をしました。

また、札幌丸井三越は、通常では小売業のイメージである接客に関連した就業体験を行ってもらうことが多いとしていましたが、チラシ作成や商品の仕入れなど接客以外の就業体験を取り入れることで、接客のイメージだけではなく、舞台裏での仕事内容についても理解を深めてもらえるように工夫を行っています。

情報通信技術(ICT)を活用し学生の負担軽減と採用活動の効率化

道内企業でも情報通信技術(ICT)を活用した採用活動を行う企業も増えています。

道内でコンビニエンスストアチェーン「セイコマート」を展開しているセコマは、これまでエントリーシートや履歴書といった書類は郵送や手渡しが一般的だった各種書類提出をインターネット上で送付できる様にした他、セミナーを動画配信を行う、適性検査をインターネットで受験、テレビ電話での面接をできるようにするなど、学生の負担軽減を行うとともに、企業側としても採用活動に発生するコスト削減と業務の効率化を図っています。

札幌市でゲーム開発を行っている「インフィニットグループ」は、Googleの動画共有サイトであるYouTubeで求人の募集を行っています。これまでは、求人情報紙に記載するといった求人情報の記載が一般的でしたが、YouTubeといったツールを活用することで、自社のニーズにマッチした人材が確保しやすいと考えられることから、最適なメディアを通じて求人情報の提供しています。

少子高齢化による人手不足、道外流出を食い止める

今年の採用活動で道内企業が採用の工夫を行っている背景としては、少子高齢化による人手不足が懸念されることと、就職で道外へ流出するが止まらないことが背景としてあります。

北海道労働局のデータによると、2017年12月期の道内の有効求人倍率は1.18倍なっており、2016年4月より求人倍率はほぼ右肩上がりで、人材確保が難しくなっていることが伺えます。一方、大卒の就職率については、2017年度は94%としており、5年前の86%に比べて上昇しています。

ただ、卒業後に、道外への企業へ就職するケースも多く、2017年度における道内で就職した割合は62%としており、5年前66%より4%減少しているとしています。

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