プロ野球・北海道日本ハムファイターズは、新球場の建設候補地を北広島市の「きたひろしま総合運動公園」に決定したことを明らかにしました。
新球場の建設候補地をめぐって、4箇所が候補として挙がっていましたが、今回の決定を受けて、本格的な建設の協議に入ることとります。
用地の広さにより「きたひろしま総合運動公園」に決定
日本ハムファイターズの新球場は、今回決定した北広島市の「きたひろしま総合運動公園」の他、札幌市の「真駒内公園」と「北海道大学構内」、「道立産業共進会場跡地」の4箇所が候補として挙がっていました。当サイトでも2017年11月14日の記事で、地下鉄駅に近いことから交通アクセスの良さや札幌都心へのアクセスが良好であることから、札幌市内の「真駒内公園」が有力視されていることをお伝えしていました。
ただ、北広島市の「きたひろしま総合運動公園」の決定理由としては、用地の広さと行政サポートの手厚さ、新千歳空港から近いことを挙げています。
特に用地が広いことは、選手へのトレーニング施設の建設が可能になるなど、球場としての機能や日々のトレーニングなど、本番に備えた準備ができるなどスポーツを行う上で良好な環境であったことが大きいと言えそうです。
新球場の建設にあたり準備会社「北海道ボールパーク」を設立
日本ハムグループは、今回の北広島市の「きたひろしま総合運動公園」の建設決定にあたり、同グループと電通が共同出資して準備会社として「北海道ボールパーク」を設立しました。
北海道ボールパークでは、具体的な球場のデザインや施設などを検討を行う組織となります。新球場では、球場としての機能以外に、飲食店や商業施設を誘致して、観戦料など球団からの収益以外にもテナント料などで収益の多角化を行う方針です。
球場は2023年の開業を目指すとしており、工事着工は2020年にも始めたいとしています。
交通アクセスの確保が課題
新球場が「きたひろしま総合運動公園」に決まったことで、今後は交通アクセスの確保が課題となりそうです。
北広島市と札幌市は快速電車で15分程度と程よい距離に位置していますが、今回の候補地となる「きたひろしま総合運動公園」の最寄り駅である北広島駅から公園まで徒歩で20分から30分程度要することから、多くの集客を見込むためには、交通アクセスの改善が必要です。
現時点では具体的な内容は決定していないものの、北広島市長の上野正三氏は、JR北海道と新駅について協議していきたいとしており、さらに、同球場と札幌を結ぶシャトルバスも考えていく必要がるとしており、今後の交通アクセスの改善に向けた取り組みも注目されそうです。