旭川市の広告・ウェブ制作グループによって、市内のファッション情報を発信する無料ウェブ誌「RUICA」が創刊されました。市内にファッション関係店舗が増えていく中で、旭川ならではのアイテム・ファッション情報を発信していく同誌の存在は大きくなることに期待できます。
最上奏音が創刊号の表紙を飾る
誌名の「RUICA(ルイカ)」は、アイヌ語で「橋」を意味する言葉であり、同雑が人と人とを繋ぐ橋となるという思いが込められています。
昨年12月に刊行された創刊号では、旭川市のローカルアイドルとして徐々に知名度を上げつつある「最上奏音」が表紙を飾りました。
最上奏音は、旭川唯一の高架駅であるJR旭川四条駅とその界隈を盛り上げていくために生まれたキャラクターです。東京都出身であり、道外出身者の視点から旭川の情報や魅力を発信、「モカちゃん」の愛称で親しまれています。
RUICA創刊号では、旭川のOKUNOに店舗を構えるSUPER HAKKAとコラボしたコーディネートを披露しています。
紙面には旭川のファッション情報が盛りだくさん
12月に創刊した「RUICA」ですが、当面は隔月での刊行を予定しています。
誌面には、旭川市内のファッション店舗や新商品の情報の他におすすめコーディネートやイベント情報など、多彩な情報が盛り込まれています。創刊号の表紙を飾ったモカちゃん関連のイベントの案内も合わせて掲載されています。
この他にも地域に密着したローカルメディアだからこそ可能なインタビュー記事もあり、旭川を楽しむための工夫が随所に感じられる構成になっています。
ローカルメディアによる地域に密着した情報が地域経済を牽引
価値観、生活に求めるものが多様化していく中で、東京などの大都市を中心に活動する大手メディアで拾い上げられる情報には限界があり、地域に密着したローカルメディアの役割が相対的に大きくなりつつあります。また、地域内の住民に情報を届けるだけではなく、地域の魅力を外部に発信していくための媒体としても注目されています。
先行事例として、宮崎県の「宮崎てげてげ通信」、四国4県の「四国大陸」、有人離島の情報に特化した「離島経済新聞」などがありますが、いずれも大手メディアが取り扱わないコアな情報、ローカルニュースを取り上げることによって、外部の注目を集め、地域に興味を持ってもらい、訪れてみたいと思わせることに成功しています。
旭川市で創刊された「RUICA」についても、モカプロジェクトとも連動して、旭川の魅力を伝える・旭川に人を呼び込む存在にまで育っていくことを期待しています。