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インターステラが民間で初めてロケットの打ち上げ成功!2019.05.07(火)

北海道のロケット開発ベンチャー企業のインターステラテクノロジズは2019年5月4日にロケットの打ち上げを行い、無事に宇宙空間に到達したとのことで民間では初めてロケットの打ち上げに成功することができました。将来的に宇宙ビジネスの拡大も期待される中、今回の打ち上げ成功は宇宙関連事業の発展の後押しとなることに期待できそうです。

2019年5月4日午前5時45分に大樹町よりロケットを発射!

インターステラテクノロジズは、2019年5月4日午前5時45分に北海道大樹町にあるロケット発射場より、小型観測ロケット「MOMO3号機」を打ち上げました。

当初は、2019年4月30日のお昼ごろに打ち上げを予定していましたが、燃料系統に不具合が生じたことで打ち上げ日を2019年5月2日以降にずらす方針を示しました。ただし、2日と3日ともに強風のため、打ち上げは延期となり、4日目に無事にロケットの打ち上げを行うことができました。

同社は2017年のMOMOの初号機、2018年に2号機を打ち上げを行いましたが、いずれも宇宙空間には到達せず失敗となりました。今回の3号機は、何度も延期となりましたが、無事に宇宙空間に到達し、民間では初めてロケットの打ち上げに成功したことになりました。

ロケット発射後5分後に宇宙空間へ到達!

今回発射したMOMO3号は、計画では北海道大樹町の発射場より発射した後、宇宙空間に到達後、太平洋に着水するという計画で打ち上げが行われました。

今回の発射では、ほぼ計画通りの打ち上げとなり、発射してから2分後に燃焼終了し、その後、わずか5分後に高度100キロメートルの宇宙空間に到達しました。宇宙空間到達後は、太平洋上に着水し、発射してからおよそ10分で飛行を終えました。

同社の出資者である堀堀江貴文氏は、同氏のTwitterで「宇宙は遠かったけど、なんとか到達しました。高度約113km」と投稿し、ロケット発射の成功を報告しました。

打ち上げ成功を機会に宇宙関連事業拡大に期待

インターステラテクノロジズは堀江貴文氏らが出資したロケット開発ベンチャー企業として北海道大樹町を拠点に事業を展開しています。2017年11月7日の記事で紹介しましたが、北洋銀行も同社に約1,000万円出資しています。

また、同社は2020年を目処に人工衛星を搭載できるロケットの打ち上げも計画しており、今後もさらに研究開発を進めていきます。

これまでの宇宙開発は宇宙航空研究開発機構(JAXA)が独占する形で行っていましたが、2016年に民間においても宇宙開発事業の参入に向けたルールが策定されたのを皮切りに、同社は本格的に宇宙開発を進めています。

道においても宇宙関連事業の誘致を進めており、将来的に道の基幹的な産業として発展することに期待できる他、今回の打ち上げを機会に民間の宇宙関連事業の拡大にも期待できそうです。

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