北海道は、新型コロナウイルスによる影響により失業や一時的に休業している方に、新たな仕事を仲介する取り組みをはじめました。専用の求人サイトを開設し、転職の他、短期的な業務や副業として働きたい方への求人も多数記載するなど、休業中の収入補填など目的別に求人を探すことが可能です。
新型コロナにより道の求人倍率は0.97倍に
2020年より新型コロナウイルスの感染症が拡大したことで、感染拡大防止の観点から小売業や飲食業などを中心に事業を縮小もしくは休業する企業が増えたことで、一時的に休業する方や、企業の業績低迷により失業する方は道内でも増えています。
また、業績の低迷を受けて新規採用を絞る企業も増えたことから、2020年4月度における道の有効求人倍率は0.97倍と、約4年ぶりに1倍を割り込むなど、雇用情勢も悪化してきていることが伺えます。
しかしながら、新型コロナの影響で人手不足になる業種も増えるなど、この状況を機会に新たに求人を募集する企業もあるのも事実です。
道が短期間の仕事を記載した「北海道短期おしごと情報サイト」を開設
北海道は、新型コロナの影響で、失業や休業した方、アルバイト学生らを対象に、新型コロナの影響を受ける期間中に限定して最長6ヶ月間と短期間で働ける短期就業に特化した求人サイト「北海道短期おしごと情報サイト」を開設しています。
同求人サイトでは100社以上の求人を記載しており、新型コロナの影響で需要が増える食品や農業、電気工事補助、介護などを中心とした求人が多く記載されています。2020年6月9日時点で27人が就業しているとしています。
また、終日就業以外にも、パートタイムなど副業として働くことができる求人も記載しており、休業中に一時的に副業として働きたいという場合も活用できます。
札幌商工会議所は転職者向けの求人サイト「ジョブオード北海道」を開設
札幌商工会議所では、新型コロナの影響で失業し、新たに転職先を探している方を対象に終日就業が可能な求人を紹介している「ジョブボード北海道」を開設しています。
求人情報は多種多様な業種が求人を記載しており、2020年6月4日時点で約250の企業が求人を記載しており、これまで約20人が就業したとしています。
また、一部求人には、新型コロナが就職するまで働くことができる求人も紹介しており、現行の仕事が休業中の方でもそのつなぎとなる求人を探すこともできます。