総務省は、2018年7月6日に2017年度におけるふるさと納税に関する現状調査結果を発表しました。この調査結果によると、北海道へのふるさと納税受入額は365億円となり、全国の中でも1位の座を獲得したことが明らかとなりました。
ふるさと納税は、納税後返礼品が得られることから話題となりましたが、道の海産物などの人気が根強く、多くの方から資金を集められた結果につながったことが伺えます。
2017年度のふるさと納税受入額は365億円!
総務省の調査によると、2017年度道が受け入れたふるさと納税額は365億円となったとしています。前年の2016年度は271億円で、前年比35%の増加となりました。
2017年度は、前年度に引き続きふるさと納税の受入額としては全国でも1位となりました。ちなみに、ふるさと納税受入額2位は、佐賀県で315億円、3位は宮崎県で249億円、4位は山形県で226億円、5位は大阪府で200億円という結果となっています。
また、寄付の受入件数についても全国の中でトップとなり、約220件となっています。
道内の中では根室市が39億円とトップに
全国の中でも受入額と受入件数共にトップとなった北海道ですが、道内の中で受入額と件数を見てみると、トップとなったのは根室市で、受入額が39億円、受入件数が約24件となりました。
続いて、2位が森町で受入額が30億円、3位が白糠町で受入額が18億円、4位が上士幌町で16億円、5位が稚内市で15億円となりました。
カニやエビなど海産物の返礼品が人気
道へのふるさと納税の受入額が全国の中でも周囲となった要因としては、道の新鮮な海産物の返礼品が多くの方から評価されていることが考えられます。
道内でも首位となった根室市の返礼品は、根室名産の花咲ガニの他、根室産の甘口トキシラズといった、豪華な海産物を用意しています。2位の森町は内浦湾で取れたぼたん海老やホタテ、いくらなど豊富な海産物の返礼品を用意しています。
ふるさと納税は応援した任意の自治体に寄付ができる制度
ふるさと納税は自分が応援したい任意の自治体に対して寄付することをコンセプトに始めたもので、その御礼として返礼品がもらえるほか、所得税や住民税の控除、寄付金の使い道を指定できるといったメリットがあります。
道は全国の中でもふるさと納税の受入額と件数ともに人気が高い自治体であることが伺えますが、道は人気が高い観光地であることや豊富な海産物により、積極的に寄付をしたいと考える方も多いことも納得が行きます。
ただ、近年ではふるさと納税の返礼品に資産性が高いものや高価な商品が目立ったこともあり、総務省は返礼品の価格は寄付額に対して3割以下の水準にするように通達を出しています。今後各自治体は多くの寄付を受け入れるべく、寄付額と返礼品のバランスを考えた施策を検討する必要性が高くなってきていると言えます。