大手自動車部品メーカーであるデンソーの子会社デンソー北海道(北海道千歳市)は、主力製品として手がけている「吸気圧センサー」の生産能力を2割増やすことを明らかにしました。さらに生産能力の増加に合わせて、人員採用を30人規模増やすとしています。
吸気圧センサーの生産を2割増加
デンソー北海道は、主力製品である「吸気圧センサー」の生産能力をを2倍に高める計画を明らかにしています。今回の生産能力を増やすことに伴い、新ラインをを新たに設置し、2017年春頃から稼働開始に向けて準備を進めていきます。
吸気圧センサーとは、エンジンが吸い込む空気圧を測定し、燃料を効率的に燃焼することで燃費の向上に役立てる電子部品です。近年、燃費向上に対するニーズの高まりから、効率的に燃料を燃焼する技術開発が進んでいます。そこで今回、自動車の心臓部とも言える「エンジン」における吸気圧センサーの需要の高まりに伴い、生産を増やしていく方針です。
デンソー北海道では、現在23本のラインが設置されており、そのうち複数のラインで吸気圧センサーを生産していますが、需要増に伴い、1本製造ラインを増やし、吸気圧センサー専用のラインとして稼働させるとしています。
新ラインの稼働に合わせて30人規模の人員採用を計画
今回の吸気圧センサーの製造ライン新設に伴い、中途採用を約30人規模の人員採用を計画しています。
中途採用者として30人規模を計画しており、入社時期は今年の12月頃で、新ラインの稼働に合わせて技能研修を実施していく方針です。また、高卒と大卒の新卒採用も20人程度の採用を行います。
今回の人員採用は、技能系正社員として採用を行い、主に工場内のラインに配置した形で仕事を行う事になります。燃費向上に伴うセンサーの重要性が増えている中、引き続き雇用拡大にも期待できそうです。
デンソー北海道の会社概要
デンソー北海道は、北海道千歳市に拠点に車載向けの半導体センサーを製造する会社で、自動車部品メーカーであるデンソー(愛知県刈谷市)が100%出資した子会社です。
今回、生産を増やす「吸気圧センサー」の他、エンジン制御システムの1つ燃料噴射を最適化する「コモンレール圧センサー」やエアコン用の「冷媒圧センサー」、ドライバーが踏んだブレーキ圧を検出する「ブレーキ圧センサー」、排気圧の排出制御を行う「排気圧センサー」など、自動車を安全に走行する上での重要なシステムを手がけています。