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マンション角部屋伝説は崩壊か?角部屋のメリットデメリットとは2015.07.01(水)

マンションを賃貸で借りたり、購入を考えている人が誰かに相談した場合、必ず次の言葉を聞いていませんか?

『マンションに住むならば角部屋が良い』

マンションにしろアパートにしろ、集合住宅ならば角部屋こそが最高。角部屋こそが正義とばかりに言われてきたこの言葉ですが、物事には当然表と裏があるように、マンションの角部屋にもメリットとデメリットが存在するのです。

■角部屋のメリット

a0001_005702角部屋のメリットには次のものが上げられます。

・住民トラブルが少ない。

両方に部屋が有る場合、部屋の騒音問題が部屋の両側で起きてしまう恐れがありますが、角部屋であれば隣の部屋は一つだけとなり、単純計算でトラブルの発生率は二分の一となります。

これが角部屋伝説における最大のメリットであり、角部屋がなぜ良いのかと尋ねれば、多くの人がこのメリットを上げるでしょう。

・日当たりが良い

角部屋伝説を作り上げたもう一つの要因は窓の多さと、そこから得られる室内の明るさです。

通常の部屋の場合、備え付けられた窓の大半はベランダに集中しています。
そのため、リビング以外の部屋には窓がついておらず、日中でも明りを付ける必要がありますが、角部屋は部屋の2方向から明りを得られるので、日中でも明りを付ける必要が減ります。

最近では電気量のさらなる値上がりに危機感を覚えている人も多いので、日中の電気代を節約できるのは大きなメリットかもしれません。

・風通しが良い

角部屋には窓の数が多いため、その分風通しも良くなります。
普通の部屋の場合、窓がリビングに集中してしまうため、部屋の掃除をするときには埃が室内にたまりがちでしたが、角部屋であれば室内を効率良く風が通り抜けられるルートが作られるため、部屋の換気には向いているでしょう。

■角部屋のデメリット

a0960_000814ここまで角部屋のメリットを上げてきましたが、実は角部屋には以下のようなデメリットも存在しているのです。

・日差しの問題

窓が多い角部屋は日当たりが良いですが、その分室内の温度も上がりやすいと言われています。
特に気温があがりやすい夏場は、窓を開けたままクーラーを付けても室温が低下しにくいという意見もあり、その場合は結局カーテンを閉める事になるようです。

・屋外からの騒音

角部屋は屋外に接している壁が多い分、外からの騒音は通常の部屋よりも多くなります。
大型のマンションともなれば、角部屋は交通量の多い交差点に面してしまう事もあり、夜間でも騒音に悩まされる人も居るようです。

・公害問題

窓の多い角部屋は、それだけ屋外からの空気が沢山入ってくるのですが、近くに交通量の多い道路がある場合は、排気ガスなどが室内に入り込みやすくなる傾向にあります。
マンション上階の部屋であればそれほど気にはならないかもしれませんが、道路に近い一階から3階付近の場合は、場所によっては排ガスの匂いのため、結局窓を閉じざるを得ない時が多いでしょう。

■角部屋は東南を選ぶべき?

角部屋は窓が多い為日差しが入り冬場は暖かいですが、夏場には厳しい西日が差しこんでくる事もあるため、結局カーテンを閉めざるを得ない事が多いです。

そこでお勧めなのが東南向きの角部屋を選ぶことです。
東南であれば朝日も入り、日中にも日差しが入るので暖かいです。
しかし、夕方になれば直接西日が入ってくることがないので、わざわざカーテンを閉める必要もありません。

また、出来るだけ交通量が少ない場所を選ぶのも角部屋を選ぶ重要なポイントといえるので、付近の交通量と部屋の方角は最低限調べておいた方が良いでしょう。

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