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戸建て住宅と比べた場合のマンションの特性22013.08.07(水)

 先にマンションという建物は専有部分と共用部分という二つのブロックから構成されていると書きました。
 専有部分というのは先にも書きましたが、マンションの各お部屋のことを指します。
 つまり玄関ドアを開けて、その内側の空間部分が専有部分ということになります。

 これに対して共用部分というのは、各お部屋以外のマンションの全ての部分を指します。
 マンションにある自分のお部屋にたどり着くためには、インターフォン設備を操作して、エントランスドアを開け、エントランスホールを通ってエレベーターに乗ることでしょう。
 そして目的階に着いたら廊下を歩いて各お部屋の前で立ち止まり、玄関ドアを開けてお部屋の中に入ることになるでしょうが、今、上で紹介した全ての設備や器具は、各お部屋の玄関ドアを含めて全てが共用部分となります。
 従って、マンションの各お部屋のオーナーは、勝手にこれらを改良したりすることはできません。
 もちろんこの共用部分には、各種設備だけでなく、外壁や屋上などの建築部分も含まれます。

 これらの共用部分および敷地については、各区分所有者の共有関係にありますので、マンションの区分所有者全員で構成される管理組合という組織で管理を行います。
 この管理組合は、それらの管理に関するルールである管理規約を遵守し、共用部分の意思決定は、総会という集会を開催して、各事案についての賛否をそれぞれ取り、多数決によって決議を行います。
 管理規約の改定は、区分所有者の頭数および議決権数の各4分の3以上の賛成、マンションの大規模修繕工事は、過半数決議等、管理規約にそれぞれの決議要件等が記されているはずですので、その管理規約というルールを遵守して、合議制により、これらを維持・管理していかなければならないのです。

 どうですか、随分戸建て住宅とは違うなあ、と想像することができたのではありませんか。
 マンションを購入し、快適に生活するためには、これらの基本的な事項をまず頭の中でイメージして、これを理解することが大事だと思われます。

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