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【Bライフ】スモールハウスを使って月2万円の生活費で暮らす人々とは2015.06.04(木)

都会でサラリーマンをしていれば、誰もが自然の中での自由気ままな生活に憧れる事でしょう。
しかし、幾ら田舎暮らしにあこがれていても、お金が無くてとても移住できないと考えている独身者も多いのです。
所が最近になって、自給自足のエコライフによって月の生活費をたったの2万円で田舎暮らしを実現させる人々が増えているのだとか。
そこで、今まで資金の問題で田舎暮らしを諦めていた人達のために、低収入で実現する田舎暮らしの究極の形をご紹介します。

■スモールハウスで月2万円を実現する人々

スモールハウスとは、駐車場程のスペースに立てる小さな家の事で、独身者の生活スペースとして海外を中心に流行の兆しを見せています。bzpbuh3b9jCJ9IdsDoUug2a5CQxP3bIx
そしてこの日本でも、都心部の郊外を中心に山間部にある激安の土地を購入し、そこに10万円~400万円という格安スモールハウスを立てて生活する人々が次第に増えてきているのです。
また、中にはスモールハウスを自作する人々も現れはじめており、若者の新なライフスタイルとして注目されつつあります。

■Bライフとは?

スモールハウスでの生活は基本的に小さな自給自足であり、水道もガスも電気を公共のライフラインを頼って生活している人は殆どおらず、掛る生活費も2万円程度ですんでしまう事が多いといいます。a0282620_1611864

このような生活はBライフ(ベーシック・ライフ)と呼ばれており、そこでは以下の様な生活様式を取っている人が殆どです。

・電力はソーラー発電

ミニマムライフを送る人々は、ソーラー発電のパネルを設置して電力を確保している人が多いそうです。ソーラーパネルは高額だと思われるかもしれませんが、現在は安価で性能の良いパネルが売られているので、発電システム全てを合わせても3万円程度で購入できてしまいます。

・湧き水や公共施設の水道を使用

水道を引く事は出来ないので、水の確保は基本湧き水や公園の水道等に頼る事が多いそうです。山間部にスモールハウスを立てた住人は、山の湧き水の位置などを初めに選定しており、水の確保を簡単に行える様工夫しているようです。
また、洗濯は川などで行う事もあるようで、洗剤も何も使わず、洗濯板とオケという昔ながらのスタイルで洋服を洗うそうです

・暖房は薪を活用

安価で簡単に設置できる薪ストーブを利用して暖を取る人が殆どです。
スモールハウスは1部屋6畳程しかないので、小さくて安いストーブでもあっという間に温まるようです。
また、薪ストーブは調理にも使えるため、冬場はガス代の節約にもなるみたいですね。

・キッチンはカセットコンロを使用

キッチンはカセットコンロを使用する事が多いです。
中には屋外用のIHなどを使用して調理する人もいるのだとか。
ただ、薪を利用したりすると山火事の元になる事もあるので、ぼうぼうと火を焚いて調理する人は殆どいないようです。

・トイレは堆肥にして畑の栄養に

スモールハウスのトイレは水洗ではなく懐かしのぽっとん便所となっています。
ここに溜まった糞尿はすべてコンポストで堆肥に変えて、春先から秋までの農業に利用される事となります。

■Bライフのススメ

現在、日本だけではなく世界各国でBライフを楽しむ人が増えていると言います。

トレーラーハウスが有名なアメリカでは、もともと小さな家で自由気ままに生活するヒッピー文化が根付いていたため、Bライフ実践者が沢山いるようです。
一方日本では高度経済成長期に『マイホームを建てる』という文化が培われましたが、バブル崩壊によって、わざわざ高価な住宅を建てる事や、その様な文化に嫌悪感を示す若者たちが増えてきた事が、Bスタイル実践者の背景にあるでしょう。

たしかに、なぜ私達は中古住宅を利用したり、生活しやすい小さな家ではなく、無駄に広くて高価な住宅を建てなければならないのか?
スモールハウスを使った等身大の生活は、そんな疑問を持つ多くの人々に新たなライフスタイルを提供していくでしょう。

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