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中古マンションを購入するときのチェックポイント2(建物編)2013.08.21(水)

 中古マンションを購入するときのチェックポイントについて、先にマンション管理組合に蓄えられている修繕積立金の金額を挙げました。
 他にもマンションを購入しようとする場合の重要なチェックポイントは幾つかありますので、この場を借りて、他にも紹介したいと思います。
 先に管理組合の会計において、家計に例えるならば管理費はお財布であり、修繕積立金は貯金であるとお伝えしました。
 お金という面からチェックポイントを見たのですが、今度はマンションという建物を人の体になぞらえて、その側面をチェックしてみましょう。

 私たち人間も年を経るに従って、段々と、あちこち体の機能に支障が生じたりするようになってきます。
 人によっては、若いうちに突然病気に罹ったり、事故に遭って体が不自由になる場合もあるかも知れません。
 大きな病気に冒されなくても、虫歯が出来てしまったり、風邪をこじらせて肺炎になってしまうこともあるかも知れません。
 このような状態になってしまったとき、皆さんはどうされますか。
 放っておいて自然に治るのを待つのも一つの対応かも知れませんが、適宜お医者さんにかかって治療を受けたり、薬を飲んで病気を治したりするでしょう。
 また手術を受けて病気を治したり、日ごろから健康診断を受けて、未然に病気を防いだりするというように日頃の健康管理に留意するということも、身体を健やかに保つためには重要なことでしょう。

 これと全く同じことをマンションという建物についても言うことができます。
 マンションという建物は、竣工と同時に劣化が始まります。十年、二十年、そして三十年以上経っても資産価値を維持していくためには、予防保全という考え方に立った日頃のメンテナンスが極めて重要になってきます。
 そして適宜、必要な工事を行うためにも、先に触れた、余裕のある修繕積立金というものが前提条件として重要になってきます。

 マンションには長期修繕計画という25年~30年スパンでの改修工事の計画が備わっています。
 適宜、その内容の見直しを行い、必要とされる工事はきちんと実施してマンションの健康を保つように努めなければなりません。
 これはマンションの修繕履歴等で確認することができますので、これも不動産屋さんを通じて管理会社から取り寄せて内容の確認を行い、メンテナンスが行き届いている健康なマンションを購入対象として検討することをお勧めします。

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